( 319543 )  2025/08/27 07:04:26  
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農林水産省 

 

 農林水産省は2026年度予算の概算要求額を、25年度当初予算と比べて17・1%増の2兆6588億円とする方針を固めた。政府が掲げる「コメの需要に応じた増産」を後押しするため、スマート農業の加速化、気候変動などに対応した品種への転換などの費用を計上する。 

 

 大規模化などに伴う労働力不足に対応するため、水を張らずに乾いた田んぼに種を直接まく新たな農法の普及などに40億円を盛り込んだ。高温耐性や多収性の品種への転換に向けた取り組みも支援する。 

 

 政府のコメの需給見通しと実態にずれが生じたことがコメ価格の高騰につながったことから、収穫量調査の精度向上に向け、デジタル技術を活用した研究や実証のための費用として8億円を要求する。 

 

 一方、主食用米からの転作を助成する「水田活用の直接支払交付金」は、今年度と同規模の2760億円にする。海外からの輸入が多い麦や大豆といった作物の生産を後押しし、食料安全保障の強化につなげる。 

 

 

 
 

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