( 320238 ) 2025/08/30 05:17:03 0 00 Bloomberg
(ブルームバーグ): ホンダは29日、南青山の本社ビルを建て替える予定を変更し、建物や土地の所有権の一部を三井不動産系に売却すると発表した。本社機能は2029年に東京・八重洲地区の再開発エリアの高層ビルへ移転させるという。
発表資料によると、南青山のビルに関してはホンダが所有権の一部を三井不動産レジデンシャルに譲渡し、共同で建て替えを行った後、一部フロアをホンダが使用する予定だ。
ホンダは23年9月、本社ビルの建て替え計画を発表。環境や安全にも配慮した「イノベーションを生み出す変革と発信の拠点となるグローバル本社機能を構築する」として30年度の完成を目指していた。「Hondaフィロソフィー」や安全、対話など6つの思想を取り入れた設計なども大々的に打ち出していた。
八重洲への移転については、ワンフロアあたりの面積が従来の本社と比べて広く、ホンダの伝統にのっとってさまざまな部署の従業員が集まって働くことができると説明。「組織としてのさらなる生産性向上や新たな価値の創出」を目指すと強調した。
八重洲はホンダが東京進出を果たしたゆかりがある場所だ。1960年から74年まで本社機能を担っていたビルの跡地を含む再開発エリアへの移転が最適との結論に達したとしている。
三井不などの資料によると、八重洲の再開発計画は地上43階、地下3階でオフィスや商業施設なども入居するビルが中心となる。三井不はホンダにオフィスフロアの一部権利を譲渡するという。
ホンダは虎ノ門に本社機能を仮移転し、25年5月から業務を開始している。
(c)2025 Bloomberg L.P.
Masatsugu Horie
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