( 320246 )  2025/08/30 05:28:54  
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近年、子どもの習い事のニーズが増え、多くの企業が「送迎の負担」を軽減するサービスを展開しています。

小学生の54.7%が複数の習い事をしており、送迎に苦労する保護者が増加。

一部の幼稚園では、園内で習い事ができるサービスを提供しており、親の負担を軽減しています。

また、特定のビルに様々な習い事を集約した施設も登場し、利便性が向上しています。

さらに、大手印刷会社『TOPPAN』がタクシーを利用した送迎サービスを開始するなど、企業の参入も進んでいます。

これらの動きは、子どもや保護者のニーズに応える新たなビジネスチャンスとされています。

(要約)

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ダンスやプログラミングなど、年々新しい科目が増えていく中でニーズが高まる”子どもの習い事”。様々なカタチで「送迎の負担」をサポートする企業が増えています。  

 

■半数が「2つ以上」の習い事 

 

「ゴルフと英語と塾をやっている」(小6男子) 

「ダンスとアートと英会話」(小2女子) 

 

小学生を対象にした調査では、「2つ以上習い事をしている」子どもは54.7%と半数を超えています。(※ベネッセコーポレーション調べ) 

その結果… 

 

「送り迎えが大変」(30代母親) 

「6歳の娘を毎回送ってお迎えに行って、下2人(3歳・1歳)も連れていかなきゃいけないので」(30代母親) 

 

送迎など保護者の負担も増える中、様々な企業が高まる習い事ニーズをサポートする動きが広がっています。 

 

■園内で「習い事が完結」 

 

東京・板橋区にある『きよみ幼稚園』で行っているのは、【園内で習い事ができる】サービス。 

 

英語、ダンス、ピアノ、サッカー、ロボット教室にヴァイオリン教室など、通常の保育後に専門的な講師を招いて、13種類以上の習い事ができます。 

 

料金は、保育料とは別に月額4950円〜(※月2〜5回実施※習い事によって授業回数・費用・対象年齢は異なります) 

 

園長・須田浩基さん: 

「親御さんが送り迎えが難しいところもあるので、“幼稚園の中で習い事が完結”できれば」 

 

習い事までの時間は無償で預かり保育を実施。時間になると先生が習い事の部屋まで付き添ってくれます。 

 

保護者からは「送迎しなくていいからラク」(40代父親)「送る手間がワンクッション省ける」(30代母親)との声も聞かれ、さらには別のメリットも。 

 

20代母親: 

「幼稚園に行きたがらないことはよくあるけど、『ダンス教室があるよ』って言うと、すごい行きたいと言ってくれる」 

 

40代母親: 

「先生たちも見てくれているので、体の不調とかあったら気遣ってもらえる」 

 

■習い事がビル1棟に集結 

 

東京・中野駅から徒歩2分のところにあるのは『こどもでぱーと』(中野区)。 

 

 

【ビル1棟に習い事が集約】されていて、3階には指導付き学童、4階は運動教室で8階は英会話教室などと10種類以上の習い事が入っています。 

 

4月に大手不動産の『ヒューリック』が開業し、駅近という通いやすさに加え、ビル内での“習い事の掛け持ち”はエレベーターに乗るだけというのも大きなポイント。 

 

『ヒューリック』新事業創造部・大久保立樹さん: 

「1つのビルに集約することで、2つ3つ簡単に習い事を受けれるような仕組み。お子様の年齢に応じてワンストップでいろんな習い事が提供できる」 

 

また、保護者からは「子ども向けの教室が揃っていて、“出入りする人が限られているので安心”」(40代母親)との声も。 

ビル内に入っているのは習い事だけでなく、小児科をはじめ、待ち時間に利用できるカフェやピラティスなど保護者が楽しめるサービスも充実しています。 

 

■なぜ?大手印刷会社が「送迎サービス」 

 

2月に大手印刷会社『TOPPAN』が始めたのは、【タクシーを使った習い事の送迎】サービス「こどもび®」です。 

 

現在、東京の中野区・杉並区・新宿区で約30か所の習い事教室と提携していて、利用日の3日前までにLINEで予約すると、専門のドライバーが子どもを習い事まで送り届けてくれるシステム。(※小学生対象) 

 

アプリで、リアルタイムの走行ルートが確認できたり、目的地での乗り降りも通知が届くので安心して利用することができます。 

 

料金は「月額1000円の登録料+メーター料金+システム利用料300円」ですが、友達や近所の子どもと一緒に利用する「相乗りサービス」もあるので、利用料金を抑えることもできます。 

 

それにしても、なぜ印刷業の大手が、子どもの送迎サービスを行っているのでしょうか? 

 

『TOPPAN』土谷 滝さん: 

「新たに街づくり事業として事業領域を広げる際に、“子育て層の課題解決”に取り組むことを決めた。現在200名以上の保護者が登録してくれている」 

 

企業にとっても新たなビジネスチャンスになっている習い事。次はどんな新しいサービスが登場するのでしょうか? 

 

(THE TIME,2025年8月28日放送より) 

 

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