自民党の森山幹事長は、衆院選や東京都議選、参院選の連敗について責任を感じており、党の立て直しを考える必要があると述べた。

党内では執行部の責任を問う声もあるが、世論調査では内閣支持率が上昇中であるため、国民の意見と党内の意見が乖離していることを危惧し、「石破降ろし」の動きをけん制した。

（要約）

森山幹事長（２９日） 

　自民党の森山幹事長は３０日、鹿児島県鹿屋市で講演し、昨年の衆院選と今年の東京都議選、参院選での連敗について、「幹事長として責任を感じる。どう立て直していくかを考えなければならない」と述べた。 

　党内では、石破首相（党総裁）ら執行部が選挙で大敗した責任を取るべきだとの意見が多い。一方で、報道各社の世論調査では内閣支持率が上昇傾向にある。森山氏はこうした情勢を念頭に、「国民世論と党内世論が乖離（かいり）しているとすれば、非常に怖い」とも語り、「石破降ろし」の動きをけん制した。