( 320456 )  2025/08/31 04:20:36  
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今日30日は関東や東海で40℃に迫る異常な酷暑が予想されています。

明日31日も同様な猛暑が続く見込みで、特に屋外活動を予定している人は熱中症に注意が必要です。

高気圧に覆われ、日中は強烈な日差しが期待されており、30日間の降水量が極端に少なかったため熱が蓄積しています。

北日本では低気圧が影響し、雨が降る所がありますが、南部では広く晴れ間がある見込みです。

9月も猛暑が続くため、警戒を怠らないようにしましょう。

(要約)

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画像:tenki.jp 

 

今日30日は関東や東海で最高気温が40℃に迫る所があり、異例の酷暑となるでしょう。明日31日もこの時期としては過去に経験のない災害級の猛暑になる所もある見込みです。8月最後の土日で屋外の活動を予定されている方もいると思いますが、暑さに無理せず熱中症に厳重警戒を。 

 

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8月も今日30日を含めて、あと2日。8月末というこの時期に、関東や東海を中心に最高気温が40℃に迫るという異例の酷暑が予想されています。 

 

今日30日は、関東のすぐ南に中心を持つ太平洋高気圧に南から覆われるでしょう。このため、関東や東海ほど、朝から強烈な日差しがたっぷりと照り付ける見込みです。 

 

また、高気圧の縁を回る風が、山を吹き降りるフェーン現象が発生します。 

上の図は今日30日午後3時の上空1500メートル付近の暖気の予想図ですが、東北南部まで18℃以上の暖気に覆われる中、関東や東海はそれよりもさらに高い21℃以上の暖気に覆われる見込みです。 

 

また、ここ30日間の降水量は東海や関東は極端に少なく、日照が多かったため、熱が蓄積されている状況です。暑くなる条件が揃い、今日30日は早い時間帯からみるみる気温が上昇するでしょう。明日31日も同じような気象条件が続きそうです。 

 

※8月29日までの30日間降水量:名古屋市 28.0ミリ(平年比21%)、東京都心 68.5ミリ(平年比47%)、八王子市 13.0ミリ(平年比6%)。 

 

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今日30日は、高気圧に覆われて晴れる所が多いでしょう。ただ、北日本は前線を伴った低気圧が通過中で、北海道は昼前にかけて断続的に雨で、東北も昼頃まで雨が降り、激しく降る所がある見込みです。昨日29日夜遅く、青森県津軽では「線状降水帯」によって、非常に激しい雨が同じ場所で降り続きました。まだ、少しの雨でも土砂災害などの危険度が高まる可能性がありますので、注意が必要です。 

 

東北南部から九州は広く晴れますが、気温が上昇する午後は山沿いや内陸部で雨雲が発達するでしょう。局地的には激しい雨が降り、九州北部では滝のような雨が降る恐れがあります。 

山や川、海など屋外のレジャーは雨雲レーダーをこまめに確認し、天気の急変に注意してください。 

沖縄は朝は雨が激しく降る所がありますが、日中は回復するでしょう。 

 

最高気温は、東北南部、関東、東海で昨日29日より高く、名古屋市、甲府市、熊谷市で40℃に迫るでしょう。8月末に40℃に達するのはかなり稀で、関東で観測されれば過去最晩となります。 

東京都心は37℃の予想で、この夏一番の暑さに匹敵するでしょう。 

 

※関東で最高気温が40℃以上の最も遅い記録は、2007年8月16日で、埼玉県熊谷市、越谷市、群馬県館林市で観測。 

※東京都心の今年の最高気温は、8月24日に観測された37.3℃。 

 

画像:tenki.jp 

 

今日30日は、関東の内陸部や東海で40℃予想が出ていますが、明日31日も東海では名古屋市で40℃の予想となっています。(過去に名古屋市で40℃以上が観測されたのは、2018年8月3日の40.3℃の1回。)大阪市でも38℃まで上がり、危険な暑さとなるでしょう。 

 

9月も各地で猛暑スタートとなるため、夏休み明けの熱中症にも厳重な警戒が必要です。福岡市や大阪市は4日ごろまで連日35℃以上です。関東は3日の雨を境に、厳しすぎる暑さが一段落するでしょう。 

 

この夏は、8月末から9月初めという時期に災害級の酷暑となるため、気を抜かず万全な熱中症対策を行いましょう。 

 

日本気象協会 本社 石榑 亜紀子 

 

 

 
 

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