( 321136 ) 2025/09/02 06:32:39 1 00 68歳で突然の死を迎えた専業主婦Mさんの夫は、真面目で勤勉だったが、残された貯金はわずか300万円と遺族年金月6万円という厳しい現実が待っていました。 |
( 321138 ) 2025/09/02 06:32:39 0 00 真面目で勤勉な夫、享年68歳で死去…残されたのは「貯金わずか300万円」と「遺族年金月6万円」。葬式後、専業主婦妻が号泣した「まさかの真実」
「夫に任せていれば、一生安泰に暮らせる」そう信じて家計を丸ごと任せていたMさん。しかし、真面目で勤勉だった夫の突然の死が、彼女の目の前で“安心の幻想”を粉々にしました。本記事では、Mさんの例をもとに、配偶者に頼りすぎることがもたらす家計の危機について解説します。
「うちの人は本当に真面目で、家族のためによく働いてくれる人でした」――そう語るのは、68歳で突然夫を亡くした専業主婦のMさん(66歳)です。
Mさんは短期大学を卒業後、地元企業に就職。そこで営業部にいた夫と出会い、23歳で結婚しました。2年後に子どもを授かったタイミングで退職し、それ以降は時折パートに出ることもありましたが、ほとんどの時間を専業主婦として過ごしてきたといいます。
夫は家族を支えるため仕事に邁進。30代でマンションを購入、子ども2人を私立大学に入れ、それぞれ自立させました。その後、65歳で定年退職した後も、週5日のアルバイトを探して働いていたといいます。
Mさんが「あなた、そろそろゆっくりすれば?」と言っても、夫は「働けるうちは働かないと」ときっぱりと言い、毎日朝早くから仕事に向かいます。そんな頼れる夫に家計の管理もすべて一任し、Mさんは「夫がいれば一生安泰」と信じて疑いませんでした。
しかし、夫が心筋梗塞で突然この世を去ったことで、状況は一変します。
夫の死に、Mさんは呆然自失。喪主は長男に頼み、なんとか葬儀を終えました。しっかり者の夫を失い、自分はやっていけるのか……。不安はすぐに現実のものになります。
生活費や葬儀費用のために銀行からお金を下ろそうとしても、暗証番号がわかりません。適当に入れてみればロックされ、窓口では「ご本人以外は引き出せません」と告げられ、驚愕するMさん。
そして、そのやりとり後、夫の口座は凍結。Mさんは手元にわずかばかりの現金とクレジットカードしかなく、仕方なく子どもたちからお金を借りつつ相続手続きを進めることになりました。
そして、お金周りの全体像が見えてきたとき、Mさんはまたも衝撃を受けることになります。いくつかの通帳を合計しても、貯金はわずか300万円ほどしかなかったのです。
息子にそのことを伝えると、「嘘だろ。それじゃ母さん、暮らしていけないんじゃないの?」と深刻な声。さらにMさんは不安に陥ることになりました。
Mさんは遺族年金に望みを託し、年金事務所に行きました。しかし、そこでも厳しい現実が待っていたといいます。ほぼ専業主婦だったMさん自身の年金は月にすると6万円強。一方、夫の遺族年金は6万円弱。受け取れる年金は合計で月12万円程度だったのです。
住宅ローンは完済していましたが、管理費と修繕積立金、光熱費、食費、日用品。医療費や介護費を考えると、300万円の貯金では余裕があるとは思えませんでした。
Mさんは「夫は貯金も十分しているはず」と信じていましたが、なぜこれほど少ないのか理解できませんでした。退職金もあったはず。まさか、知らぬところで使い込んでいたのか……。疑心暗鬼になったMさんでしたが、息子が調べたところ、その理由が明らかになります。
夫は真面目でしたが、会社の業績は伸びず、年収は一番高いピーク時でも600万円程度。その中で子ども2人を私立大学に入れ、家も購入。退職金は1,000万円ありましたが、住宅ローンの支払いでほぼ消えたのでしょう。過去にさかのぼると、経済的に困窮していた夫の親へ定期的に仕送りをしていた形跡もありました。
そんな中、Mさんはというと、時々パートに挑戦するも、すぐに「家事との両立は難しい」「人間関係がつらい」と辞めてしまった過去がありました。優しい夫は妻に無理を強いず、自分一人で家計を支えようと尽力。しかし、日々生活するのが精いっぱいで、その結果、かろうじて残せたのが300万円の貯金だったのです。
Mさんは夫への感謝と同時に、何も知らなかったことを悔やみ涙したといいます。
「夫がアルバイトしていたのは、健康ややりがいのためではなく、生きるためだったんですね。一瞬でも疑ってしまい、恥ずかしい。よく考えれば、夫が友達みたいなものでしたから、私にはもうお金を使うあてがありません。月12万円もあれば、十分やりくりできる気がします。息子は同居を提案してくれましたが、これ以上誰にも迷惑をかけたくない。静かに自分の力で生きていきます」
Mさんのケースは、住宅ローンが完済していたこと、そして夫がギリギリまで働き続け、最低限の貯金を残してくれていたことで、まだ生活を維持できる状況でした。
しかし、夫に家計のすべてを任せることは非常に危険です。一見なんとか家計が回っているように見えても、水面下では火の車――その状況を一緒に暮らす配偶者すら知らないこともあります。任せっぱなしにしていると、実際にこうした事態が起こるのです。
貯金がなく、遺族年金もわずかで、年金だけでは生活が成り立たずに破綻してしまうケースも少なくありません。老後資金や自分の年金、生活費の見通しを持ち、配偶者に依存しすぎない備えが必要です。
THE GOLD ONLINE編集部
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