( 321258 ) 2025/09/03 03:22:05 0 00 静岡県伊東市議会で不信任決議が可決され、議場を後にする田久保真紀市長=1日、静岡県伊東市(青山博美撮影)
学歴詐称が指摘される静岡県伊東市の田久保真紀市長を巡り、不信任決議案が可決された1日の市議会本会議。閉会後、議場を後にしようとする田久保氏に対し、記者団が殺到して道をふさぐ場面があった。田久保氏は「内容を検討していく」と述べたが、田久保氏の進退は全国的に注目を集めている。記者団は「進退は」「あけたら答えるのか」など質問を重ねていた。
■詰問調の声も
「これにて散会いたします。お疲れさまでした」
午前11時40分過ぎ。中島弘道議長は不信任決議案に対し全議員が起立賛成したことを確認し、散会を伝えた。田久保氏は10日以内に議会解散か、自身の失職か選択を迫られる。
田久保氏は口を真一文字に閉じたまま、筆記具をカバンにしまい、議場の扉に向かった。突然、議場内にも声が響いた。外で待ち構えた記者団が「ぶら下がりは」など田久保氏に詰め寄った。
田久保氏は、議会の決定について「受け止めた」とし、「本日はこれ以上のコメントはできないので、失礼します」と述べたが、立て続けに質問が飛ぶ。
「辞職するのか、議会を解散するのか」「進退は」「全会一致は重い」
田久保氏は「すいません。通路はあけていただいて…」と訴えたが、記者団は「じゃあ、あけるから横に」「あけたら答えるんですね」と粘る。「ちゃんと答えなさい!」「あなたが答えないからですよ」と詰問調の声も上がった。
■終われば笑い声
田久保氏は「現時点でこれ以上コメントできない。議決いただいたことを持ち帰り、中身を検討したい」と再び語ったが、記者団は応じない。
「説明責任を果たしてください」「逃げずに説明してください」
怒鳴り声が飛ぶ中、田久保氏は議場に戻って席に座ったが、10秒も経たず席を立ち、扉の外に出た。
「通路をあけて。まだ市民の方がいらっしゃいますので」
田久保氏はこう語り、廊下を歩いていくが、テレビカメラとともに記者団も「その市民の方に一言お願いします」「市民の方に声はないんですか」「市長の主張が根本的に覆った」と田久保氏と移動していく。
最終的に「報道はここまで」の職員の声とともに田久保氏は扉の奥に消えた。緊張が解けたのか。記者団からは「はい、お疲れい」「ああ、はっはっは」と女性の笑い声も響いた。
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