スイスの食品大手ネスレは、9月1日にローラン・フレイシェ最高経営責任者（CEO）を解任したと発表した。

フレイシェ氏は部下との恋愛関係を開示しなかったため、任命から1年での交代となった。

後任にはネスプレッソ部門のフィリップ・ナブラティル氏が選ばれた。

ネスレは厳しい消費者環境や米国の関税措置の中で、トップ交代がさらなる混乱を引き起こす可能性があると懸念している。

会長のポール・ブルケ氏は、フレイシェ氏の解任は必要な決断であったと述べた。

（要約）

　９月１日、スイスの食品大手ネスレはローラン・フレイシェ最高経営責任者（ＣＥＯ）（写真）を解任したと発表した。写真は４月、スイス・ローザンヌ近郊で撮影（２０２５年　ロイター/Pierre Albouy） 

John Revill　Lisa Jucca　Oliver Hirt 

［チューリヒ　１日　ロイター］ - スイスの食品大手ネスレは１日、ローラン・フレイシェ最高経営責任者（ＣＥＯ）を解任したと発表した。部下との恋愛関係を開示しなかったためという。就任から１年での交代となった。 

後任にはカプセル式コーヒー「ネスプレッソ」部門を率いたフィリップ・ナブラティル氏を同日付で任命した。 

厳しい消費者環境や米国の関税措置の中、トップ交代は同社にさらなる混乱をもたらす恐れがある。 

ネスレはフレイシェ氏と直属の部下の未開恋愛関係について調査し、同社の業務行動規範に違反したと判断したと説明。 

ポール・ブルケ会長は声明で「これは必要な決断だった」とし、「ネスレの価値観とガバナンスは当社の強固な基盤だ」と述べた。