( 321608 )  2025/09/04 05:03:53  
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自民党の麻生太郎最高顧問 

 

 自民党の麻生太郎最高顧問は3日、横浜市で開いた麻生派(43人)の研修会で、「私は総裁選の前倒しを要求する書面に署名し、提出する」と述べ、臨時総裁選の実施を求めると明言した。石破首相(党総裁)が2日に続投する意向を示したことを受け、首相への事実上の退陣勧告となる総裁選の前倒し実施に賛同する動きが加速している。 

 

 臨時総裁選を行うかどうかは8日に決まる予定で、党所属国会議員と都道府県連代表の計342人の過半数(172人)が要求すれば実施される。麻生派は唯一残る派閥で、動向が注目されている。麻生氏が態度を鮮明にしたことで、派内の大半は賛成する公算が大きい。首相経験者の麻生氏の判断は派閥外にも影響を与えそうだ。 

 

首相官邸に入る石破首相(3日) 

 

 麻生氏は講演で、7月の参院選について「惨敗だった」と強調し、「次の衆院選で勝利できる体制を整えることこそが行っていかなければならないことだ」と訴えた。臨時総裁選の要求に関しては「一丸となってまい進できる体制を整えるにはどうしたらいいか。一人ひとりが判断していただきたい」と呼びかけた。 

 

 政府内でも賛成表明が相次いでいる。穂坂泰デジタル副大臣が3日、ブログで実施に賛成すると明らかにした。高村正大法務副大臣も2日、フェイスブックで前倒しを求めると宣言した。 

 

 賛同派の発信が活発になるなか、首相に近い岩屋外相は2日、訪問先のクウェートで記者団に「リーダーの最適任者は首相以外にいない」と語った。 

 

 

 
 

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