( 321656 )  2025/09/04 06:01:34  
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イトーヨーカドーを運営するヨーク・ホールディングスは、戦略説明会を開き、今後の戦略を発表しました。

ヨーカ堂は、衣料品などの専門店事業をグループ会社に移管し、総合スーパーから食品スーパーへの転換を図ります。

2027年度以降、専門店事業を「クリエイトリンク」に移管し、食料品や医薬品の販売に特化する方針です。

また、ヨークベニマルは関東地方への出店を検討しています。

ヨークHDは2030年までに株式上場を目指しており、来年度には新たな中期経営計画を発表予定です。

社長は食への投資を中心に成長していく意向を示しています。

(要約)

( 321658 )  2025/09/04 06:01:34  
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イトーヨーカドー 

 

 イトーヨーカ堂などを束ねるヨーク・ホールディングス(HD)は3日、米投資ファンドの傘下となってから初となる戦略説明会を東京都内で開いた。中核企業であるヨーカ堂は、衣料品などの専門店事業をグループ会社に移管し、総合スーパーから食品スーパーに転換して再建を図る。 

 

 戦略では、ヨーカ堂について、2027年度以降に衣料品や文具、玩具などの専門店事業とテナント管理事業を、商業施設の運営を行うグループ会社「クリエイトリンク」に移管するとした。食料品や医薬品の販売に注力するほか、商品開発などでは引き続き、セブン&アイHDと連携し、プライベートブランドの販売も継続するとしている。 

 

 福島県を中心に食品スーパーを展開する傘下のヨークベニマルについては、関東地方を中心に出店地域の拡大を検討する。 

 

 ヨークHDは28年頃までに株式を上場することを目指している。説明会では、来年度に新たな中期経営計画を発表することも明らかにした。 

 

 ヨークHDの石橋誠一郎社長は読売新聞の取材に対し、「これまではコンビニエンスストアと同じような成長スピードが求められていた。これからは食への投資を中心に、我々のペースで成長していく」と述べた。 

 

 ヨークHDはセブンの完全子会社として昨年設立され、ヨーカ堂のほか、ヨークベニマルやロフト、赤ちゃん本舗など29社を束ねる。このうち、売上高の約4割を占めるヨーカ堂は、2025年2月期まで5期連続で最終赤字となるなど、業績が低迷している。セブンは今月1日、米投資ファンド「ベインキャピタル」へのヨークHDの株式の売却を完了した。ヨークHDの株式は、ベインが60%、セブンと創業家が計40%を保有している。 

 

 

 
 

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