( 321788 )  2025/09/05 02:59:02  
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飲酒問題を巡り記者会見を行う日本航空幹部ら(4日、国土交通省で) 

 

 日本航空の国際線の男性機長(64)が米ホノルル滞在中に社内規定に反して飲酒した問題で、機長は乗務当日、アルコールが検知された検査記録を改ざんしていたことが分かった。滞在先での過剰な飲酒を隠す狙いがあったとみられる。日航は機長への懲戒処分を検討している。 

 

日本航空 

 

 4日に記者会見した日航によると、機長は8月28日午後(現地時間)、ホノルル発中部行きの便に乗務予定の中、前日の27日午後にホテルの自室でビール(アルコール度数9・5%、約550ミリ・リットル)を3本飲んだ。28日朝にホテルの自室で自主的にアルコール検査をしたところ、呼気1リットルあたり0・45ミリ・グラムのアルコールを検知。ホテル出発直前に飲酒したことを日航に申告したという。 

 

 日航の調査で、機長は約60回検査した上で記録の一部の日付を、改ざんしていたことが判明。滞在先での飲酒が禁じられた昨年12月以降も、検査記録には複数回の改ざんの形跡があり、機長は「これまでも滞在先で10回ほど酒を飲んだ」と説明している。 

 

 昨年発生した豪メルボルンでの飲酒問題を受けて日航は今年1月、滞在先の禁酒に加えて、飲酒リスクの高い「要注意者リスト」を作ることを発表。機長もこのリストに含まれ、8月に産業医面談を行い、禁酒を決めたという。 

 

 

 
 

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