( 321843 ) 2025/09/05 04:03:18 0 00 東京都世田谷区の認可保育園で8月、園児が保育士に押し倒され、前歯を折るけがを負っていたことが区への取材でわかった。区運営の学童クラブでも同月、職員の足が顔に当たった児童が負傷する事案があり、区はいずれも身体的虐待と認定し、保護者に謝罪した。
区によると、区内の私立認可保育園で8月25日、玩具を持って走り回るなどしていた園児が、女性保育士から背中や尻を押され、顔から床に倒れ込んだ。園児は口から出血し、病院の検査で前歯2本の根元が折れていたことが判明した。
一連の行為が園内に設置されたビデオカメラに映っており、保育士は区と運営法人の調査に「言うことを聞かないのでカッとなってやった」と話したという。
世田谷区議会特別委員会で謝罪する区幹部ら(3日、東京都世田谷区で)
区立小学校内の学童クラブでは8月21日、児童が室内のパーティションの下から顔をのぞかせていたところ、近くにいた男性派遣職員の右足が当たり、下唇に切り傷を負った。職員は「足を振ったら顔に当たった」などと話したという。児童の顔の位置を把握していたとも説明しており、区は故意に足を当てたと判断した。
区は3日の区議会特別委員会で2件の虐待事案について報告。松本幸夫・区子ども・若者部長は「このような虐待事案が同時期に2件発生したことは大変重く受け止めている」と謝罪した。
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