( 322568 ) 2025/09/08 04:01:52 0 00 記者会見する石破首相(AP)
石破茂首相(68)が7日午後、首相官邸で会見し、退陣する意向を表明した。自民党総裁を辞職するとしたうえで「新しい総裁が選ばれるまでの間、国民に対して果たすべき責任を着実に果たし、新しい総裁、総理にその先を託したい」と述べた。
昨年9月の総裁選で5度目の挑戦で念願の総裁に初選出。10月1日に首相に任命された。しかし7月の参院選大敗を受けて党内から批判の声が上がり、事実上の“退陣勧告”となる総裁選前倒し要求が広がっていた。首相自身は今月2日の両院議員総会でも当面の続投の意向を示していたが、前倒し是非の意思確認手続きが行われるあす8日を前に、ついに“石破降ろし”に屈した。
会見では「期待に応えられず、本当にじくじたる思い」と吐露する場面も。党の「政治とカネ」問題について国民の不信を払拭できていないとし、「最大の心残り」と語った。
午後6時からの会見では質疑応答の途中で司会者から「時間の関係であと2問」との予告があり、開始から約48分が経過したところで「以上をもちまして会見を終了いたします」と宣言された。しかし一部の記者から質問を求めて声が上がり、「挙手いただいてらっしゃる方にはご質問を書面でいただければと思っております」と説明があった。
それでも別の記者からマイクを通さずに発言があったため、石破首相は「いや、これは司会にお任せしております。私の判断ではございません」とコメント。質問をする記者を見て耳を傾けるような仕草もしたが、最後は“うん”とうなずいてほほ笑みを浮かべ、「ありがとうございます」と頭を下げて会見を終えた。
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