( 322636 )  2025/09/08 05:19:58  
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石破茂首相は、自身が自民党総裁を辞任する考えを示しました。

彼は米国との関税交渉に一区切りがついた今が適切なタイミングと考え、新しい総裁に道を譲る決断をしたと説明しました。

また、参院選での大敗後も続投を希望していましたが、前倒しの総裁選の圧力が強まり、最終的に自発的に辞任することになりました。

自民党は10月上旬に総裁選を行う予定で、石破政権は約1年で幕を閉じると見込まれています。

(要約)

( 322638 )  2025/09/08 05:19:58  
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石破茂首相(25年7月) 

 

 身内から「石破おろし」にさらされていた石破茂首相(自民党総裁)は7日、官邸で会見し、辞任する考えを明かした。 

 

 「急なご案内で誠に恐縮であります。この度、私は自由民主党総裁の職を辞することといたしました」と報告。米トランプ政権との関税交渉にひとつの区切りがついたとして「米国関税措置に関する交渉にひとつの区切りがついた今こそが、そのしかるべくタイミングであると、このように考え、後進に道を譲る決断を致しました。新しい総裁が選ばれるまでの間、国民の皆さま方に対して、果たすべき責任を着実に果たし、新しい総裁総理にその先を託したいと思っております」と説明した。 

 

 参院選大敗で退陣圧力を受けても意地で続投してきたが、総裁前倒しの動きが勢いを増し、万策尽きた。石破首相は総裁選前倒しになった場合を想定し、「解散カード」をちらつけせてきたが効果はなく、権力者として毅然(きぜん)とした責任がとれないまま、40日近い「政治空白」を生んだ。 

 

 最後は、6日に2時間会談し、二人三脚で来た小泉進次郎農相が促した「自発的辞任」という進言を受け入れた。 

 

 自民党は10月上旬にも総裁選を行う。国民が期待した石破政権は、選挙大敗とその後の首相本人の「迷走」という負の要素をもって、約1年で幕を閉じる見通しだ。 

 

 ◆石破茂(いしば・しげる)慶大卒。銀行員を経て86年に衆院初当選。93年に自民党を離党し97年に復党した。防衛相、農相、党幹事長、地方創生担当相などを歴任し、24年10月に首相就任。68歳。鳥取1区、当選13回。 

 

 

 
 

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