石破茂首相は7日に官邸で記者会見を行い、辞任する意向を正式に表明した。

会見の冒頭で彼は政権の1年を振り返り、その後質疑応答が行われたが、フリーの記者からの質問は受け付けられず、終了時には強い反発が起きた。

司会者はフリー記者の質問には書面での対応を求める一方、石破首相はその態度に対し消極的で、納得できない記者が質問するも応答しなかった。

最終的に、彼は会見を終え、場を去った。

（要約）

石破茂首相（2025年9月2日撮影） 

　石破茂首相（自民党総裁）は7日、官邸で会見し、辞任する考えを正式に表明した。会見は冒頭20分あまり、首相が政権発足からの1年を振り返った上で同じくらいの時間、質疑応答が行われたが、フリー記者からの質問が受け付けられないまま終了となり、会見に出席していたフリー記者から強い反発が起きる、締まらない幕切れとなった。 

　会見は午後6時にスタート。同6時50分に近くなったころ、司会者が「以上をもちまして会見を終了いたします」と告げた。これに「フリーの質問にも答えてください」「フリーはまだ1人も当たっていません」など反発の声が出たが、司会者は「挙手いただいていらっしゃる方は、ご質問を書面でいただければと思っております」と、述べるにとどめた。 

　石破首相に「総理、いかがですか。フリーからの質問1つくらい（対応）できませんか？」との直接要望も出たが、首相は「これは司会にお任せしております。私の判断ではございません」とつれない反応。「大変申し訳ございませんが、後ほど書面で質問を…」と司会者が説明する中、納得できない一部の記者は「戦後80年の談話はお出しになるんですか？」と直接首相に問うたが、石破首相は記者の方をきょろきょろ見回すようにしただけで答えなかった。 

　その後、石破首相は「ありがとうございます」と頭を下げて、会見場を後にした。