( 323198 ) 2025/09/10 05:13:37 0 00 休店を知らせる張り紙=9日、京都市中京区
ラーメンチェーン「天下一品」の京都市内の店舗で提供した商品にゴキブリの死骸が混入していた問題で、チェーンの運営会社が京都市保健所に事案を報告したのが、問題発覚から10日後の9月3日だったことが9日、保健所などへの取材で分かった。この店舗は同月2日まで営業を続けていたという。運営会社は報告の遅れについて「事実関係の確認に時間を要した」と説明している。
混入があったのは京都市中京区にある「天下一品新京極三条店」。運営する「天一食品商事」(大津市)によると8月24日、20代女性が注文した「こってりラーメン」のスープの中に死骸1匹が入っていた。女性に健康被害は確認されておらず、同社は謝罪した。
混入発覚を受け、新京極三条店では9月2日に専門業者による害虫駆除を実施。運営会社は翌3日、保健所に報告した。保健所は4日に店舗への立ち入り調査を行った。保健所は「衛生状況に大きな問題はなかった」とする一方、混入していたゴキブリの死骸はすでに破棄されており、侵入経路などの特定はできなかったという。
店舗側は保健所の調査に、害虫対策として店舗内での害虫スプレーの噴霧や粘着シートの設置などの対策を行っていたと説明したが、実施した記録は確認できなかったという。保健所は店舗に対し、設備点検の強化や消毒の徹底を求めた。
一連の問題を受けて運営会社は、天下一品新京極三条店と、フランチャイズ系列店の「河原町三条店」(京都市中京区)の営業を停止している。(塚脇亮太)
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