( 323328 )  2025/09/10 07:28:11  
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※写真はイメージ 

 

 クロスバー直撃の渡邊センス(41)が写真週刊誌「フライデー」発行元の講談社に損害賠償や訂正記事を求めた裁判の尋問が9日、東京地裁で行われた。渡邊本人や講談社側の編集者も証言台に立ち、双方代理人弁護士からの質問に回答。渡邊は記事掲載後の影響を聞かれた際に涙する場面もあり、質問では「フライデー」編集者らへ「間違った記事を何度も拡散されて、あなたは私の気持ちを考えたことはありますか」と直接訴えた。判決日は11月25日に決まったが、東京地裁は尋問後に和解へ向けた話し合いの場を設け、10月2日にオンラインで和解協議を行う。 

 

 昨年6月の第1回口頭弁論以来、オンラインでの弁論準備等を経て、約1年3カ月ぶりに裁判が法廷に戻ってきた。ダウンタウン松本人志(61)が昨年末に「週刊文春」に性的行為強要疑惑を報じられたことを発端に、その関連として「フライデー」が18年実施の松本と渡邊らの酒席に参加した女性への対応をめぐる記事を掲載したことに渡邊が名誉毀損(きそん)などの訴えを起こしたもの。この日は休憩も挟みながら約2時間10分ほど行われ、渡邊と記事の取材執筆を行った「フライデー」編集担当者がそれぞれ尋問を受けた。 

 

 裁判で争点となっているのは記事内で登場する女性のA子が渡邊から「もしヤるってなったら必ずできる子を呼んでほしい」などと頼んだことや、女性が渡邊に友人B子の写真を送り「かわいいし、この子で大丈夫」などとやりとりを行ったこと、当日に現地へ向かう前に渡邊が女性2人と合流し、「そういうことはデキるんやんな?」などと性行為が可能かどうかしつこく確認したことの3点。渡邊は証言台で「全てデタラメです。この記事で私の人生は崩れました。私はフライデーを許しません」と主張した。 

 

 

 

 渡邊は当日はX子とされている別の女性を連れていたといい、X子も記事にあったA子、B子と自分は別人であるという認識であったことも明かした。渡邊側の代理人弁護士は「フライデー」編集者へ、取材がA子のみに行われており、B子や渡邊ほか参加男性らに直接実施していないことなどから「なぜ取材しようと思わなかったのか」などと指摘。「フライデー」編集者はすでにA子とB子は24年の取材当時は連絡が途絶えており、B子への連絡手段がなかった点などを説明し、社内でもB子や他の男性参加者へ取材していない点を問われることはなかったとした。また、女性が情報提供した理由に他媒体で、ダウンタウン松本人志の性的行為強要疑惑が報じられていたことを挙げ「(自身は)参加する前に性的な行為を受け入れられるかの確認を(渡邊に)受けていたのだから、他の飲み会で強要があったのは疑わしい」という「松本やその他の参加者を擁護しようとする」意向で行った点も強調した。 

 

 講談社側はA子に出廷を要請したが、家庭の事情などを理由に断られたことも明かした。渡邊側はフライデーの取材を受けた女性が、酒席参加前に渡邊と飲食店で合流したという点の矛盾点なども指摘。渡邊は仕事のため事前に合流する時間などはなかったと主張し、女性の一連の証言の信用性などに疑問を投げかけていた。 

 

 仕事への影響を聞かれた際は涙する場面もあり「私が記事にあったような汚い言葉で女性に問いかけることなんてありえない。私がそういう人間だと書かれたことに嫌悪感を抱いています」と主張。テレビ出演などは激減して芸人としてブレイクする道がほぼ絶たれたとし「『そんなつもりはなかった』とかそういうことではなく、書かれるタレント側のことも考えてほしい。それだけです。何をどう頑張ってももう売れられる状況ではありません。情けないです」などと涙ながらに語った。 

 

 今回の件をめぐっては、松本も「週刊文春」に対し、名誉毀損(きそん)されたとして発行元の文藝春秋らに5億5000万円の損害賠償などを求める訴訟を起こしていたが、24年11月8日に双方合意のもとでの終結を発表。渡邊の裁判はそのまま継続されていた。 

 

 

 
 

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