( 323338 )  2025/09/11 02:59:20  
00

自民党の小林鷹之元経済安全保障担当相(酒巻俊介撮影) 

 

自民党の小林鷹之元経済安全保障担当相が、石破茂首相(党総裁)の退陣表明に伴う臨時総裁選に出馬する意向を固めたことが10日、分かった。複数の関係者が明らかにした。立候補に必要な推薦人20人を確保する見通しも立った模様だ。出馬会見を来週開く方向で調整している。 

 

小林氏の出馬は、昨年9月の総裁選に続き2度目となる。前回は党の「刷新」を求める中堅・若手議員を中心に支持された。結果は9人中5位と振るわなかったが、国会議員票では4位の林芳正官房長官を上回る41票を獲得し、総裁選直後には次期総裁選にも「挑戦する」と明言していた。 

 

一方、総裁選後に首相から党広報本部長のポストを打診されたが、「総裁選で支えてくれた仲間の力が生かされることを望む」と辞退した。 

 

昨年12月には有志議員による勉強会を立ち上げ、中長期の国のあり方などについて議論を重ねてきた。小林氏は勉強会の位置づけについて「政局の話は関係ない」と説明したが、「ポスト石破」を見据えた足場固めの狙いもあったとみられる。 

 

課題は知名度不足だが、テレビ番組などへの出演を積極的にこなしている。8日の日本テレビ番組では、総裁選への対応を問われ「日本再生という大きな目標のために、党が一つにまとまらなければいけない。どういう役割を果たすことができるのか、仲間と相談し、熟考していきたい」と語っていた。 

 

小林氏は財務官僚を経て平成24年の衆院選で初当選し、現在5期目。政策通として知られ、令和3年には当選3回(当時)の若手ながら初代経済安保担当相として初入閣した。 

 

 

 
 

IMAGE