( 323973 ) 2025/09/13 04:55:49 0 00 小泉進次郎農水相(2022年5月撮影)
元朝日新聞社政治部のジャーナリスト・星浩さん(TBSテレビスペシャルコメンテーター)は、自民党の総裁選に小泉進次郎氏は出馬しないという感触を得ているのだろうか。2025年9月11日の情報ワイド「Nスタ」(TBS系)でも、「迷っているところがある」とこう解説した。
■予算委員長を野党に握られている
「衆議院の予算委員会は、いま委員長は立憲(民主党)なんですよね。そうなると、(首相が)変な答弁をしたら、立ちいかなくなっちゃう。小泉さんのお父さん(小泉純一郎元首相)は、『年金いろいろ』とか変な答弁しても、あの時は自民党が多数でしたから、数で押し切れたんですけど、いま予算委員会で変な答弁しちゃったら、それでアウトなんですね」
衆参院とも少数与党の国会で、首相が変な答弁をしたら、予算委員会がストップして、予算案や法案が通らず、政権はたちまち追い込まれるというのだ。
そのため、「おそらく小泉さんは、自分がかりに総理になったときに、予算委員会はもつのかなあということまで考えると、(いま総理になることに)ちょっと迷っているところがあると思いますね」と見ている。
たしかに、小泉氏は44歳と総裁選候補者の中では非常に若い。少数与党の時に急いで総理・総裁を狙わなくても、新しい連立の枠組みができて、与党が安定してから手を上げても遅くはない。
星さんは8日の「news23」(TBS系)でも、「小泉さんは恐らく、出馬に意欲はあるんですが、弱点は、幹事長とか政調会長とか外相とか、主要ポストをやっていないこと。経験が不足していることは、小泉さんがいちばん知っているので、その点では、経験が豊富な林さんと連携する道もあるのかなというのも、小泉さんの頭の片隅にはあると思いますよ」と語っていた。林さんとは来週にも出馬表明するとみられる林芳正官房長官だ。
林氏との連携とはどういうことか。星さんは「最初から出馬しない。ないしは決選投票の時に林さんと組むとか」と見立てた。林氏と連携して林政権になったら、小泉氏は重用され、党三役や主要閣僚に起用されるだろう。気がかりだった経験不足も解消できる。"1回休み"は小泉氏にとって賢明な選択かもしれない。
ただ、逡巡して出遅れるのも怖い。週末に支援者らと打ち合わせて、来週に出馬表明するという情報も流れている。
(シニアエディター 関口一喜)
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