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新浪剛史氏は、サントリーHD会長の職を辞任した後、米国で違法な大麻成分を含む可能性のある商品を購入し、福岡県警の捜査を受けたことを受け、同社の役職を降りることになったが、「違法な取引ではない」として経済同友会の代表幹事の職には留まっている。

彼の行動は、特にハワイでの女性トラブルや、ローソン時代に購入した高級コンドミニアムの私的利用に関する疑惑を引き起こし、経済同友会内での信用が大きく揺らいでいる。

現在、彼の役職に留まるべきかどうかが審査されており、その結論が注目されている。

(要約)

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新浪剛史・経済同友会代表幹事 

 

 新浪剛史氏(66)がサントリーHD会長の座を辞してから10日。米国で、違法な大麻成分を含む可能性のある商品を購入し、福岡県警の捜査を受けたことによるもので、「迷惑がかかるから」と同社の役職を降りた一方、「違法な取引ではない」として「経済同友会」代表幹事などの職には留まったままである。それに伴い、この間、新浪氏の人物や彼の資質についても、様々な報道がなされた。「デイリー新潮」でも、彼のローソン社長時代の凄絶なパワハラなどについて報じたが、中でも大きな反響を呼んだのが、ハワイでの女性トラブルに関しての記事である。 

 

 その詳細は、【関連記事】「『パンツ一丁で女性の胸に顔を…』 新浪剛史氏がハワイで起こしていた女性トラブル 出席者は『ひどい夜』」に詳しいが、2013年、新浪氏が開いたハワイのコンドミニアム「ザ・ウォーターマーク」での宴席で、彼はパンツ一丁の姿となり、女性を膝の上に乗せ、口説いた。そして彼女を別室へと誘い、執拗にベッドへと誘い続けた。女性は激怒し、その場を去った――というもの。経済3団体のトップとしての資質に疑念が呈されるような、品格に欠けた行為であることは疑いない。 

 

 そしてこの宴席にはさらなる問題の根がある。「週刊新潮」では、2023年、事件の舞台となったコンドミニアムについての疑惑を報じている。当該のコンドミニアムは、新浪氏が社長時代に、ローソンが購入したもの。その額は2億円と推測される。しかし、会社購入の物件であるにもかかわらず、ローソンの役員も社員もほとんどがその存在を知らず、知る者の間でも、コンドミニアムは「新浪案件」として認識されていた。すなわち、新浪社長と一部の側近が、会社が購入した高級コンドミニアムを“私的利用”しているのではないか、との疑惑だ。当時の取材に、新浪氏は「(コンドミニアムは)ローソンの保養所である」旨回答したが、今回の報道で、それが広く社員を対象とした「保養」目的ではなく、彼の欲望を満たす目的で使用された物件だったのではないか、との疑惑がより深まった格好である。 

 

 経済同友会の代表幹事のみならず、新浪氏は政府の「経済財政諮問会議」や「新しい資本主義実現会議」の役職にあるが、果たして彼は、現在の地位に留まるべき人物なのか。以下、当時の記事を再録し、その資質を改めて検証してみよう。 

 

(以下は、「デイリー新潮」2023年10月18日配信記事の再録です) 

 

 *** 

 

 

 ハワイ・ワイキキの西側、アラワイ運河沿いにある高級コンドミニアム「ザ・ウォーターマーク」最上階の一室。リビングルームには8人がけのダイニングテーブルが設えられ、その奥のキッチン・カウンターは御影石、キャビネットはマホガニー製だ。2ベッドルーム、2バスルーム。全ての部屋からオーシャンビューが望める。ハワイ最大のショッピングセンター「アラモアナセンター」まで徒歩10分で、コンドミニアム内には、プールやサウナ、エクササイズルームなどの共用施設が充実している。 

 

 2011年、およそ庶民とは無縁のこの高級物件を購入したのは、日本の「ローソン」である。当時の社長は02年からその座にあった新浪氏だ(14年に退職してサントリーHD社長に就任)。購入価格は255万ドル。当時のレートで計算すると、約2億円となる。 

 

 ローソン元幹部によると、 

 

「ローソンがハワイのコンドミニアムを購入したという事実を知っているのは社内でも一部のみ。それがペントハウスであることや、物件の場所や名前まで把握している人は新浪さんとその側近くらいです」 

 

 しかも、新浪氏が社長を務めていた時期にローソンがハワイで購入した物件は、このウォーターマークだけではない。 

 

 07年には、ワイキキビーチの真正面にある高級コンドミニアム「アストン ワイキキ ビーチ タワー」の一室、08年には同コンドミニアムの別室(定期借地権)、10年には同コンドミニアムのペントハウスである部屋を購入している。そして、ワイキキビーチタワー・07年購入の部屋を日本人に売却した3カ月後に、先のウォーターマークを新たに購入しているのだ。 

 

 これら「新浪ローソン」が手に入れた物件についてハワイの不動産業関係者に尋ねると、当時のレートで約1億5千万円で購入したワイキキビーチタワーの一室(2010年購入)は、 

 

「2ベッドルーム、2バスルームの111平米ほどのお部屋です。築年数は古く、特別広くもありませんが、一歩外に出ればもうワイキキビーチという抜群のロケーションで現在でも人気があります。月々の管理費、固定資産税もかなり高額になりますので、豊富な資産がないと維持が難しい高級物件です。会社名義で購入する場合、社員の福利厚生に利用する目的も考えられると思います」 

 

 

 しかし、さるローソンの元役員は首をかしげながら、 

 

「ハワイのコンドミニアムがウチの福利厚生、例えば保養所などの名目で使われている、というのは聞いたことがありません」 

 

 と、こう語る。 

 

「ローソンの社員が誰でも使えた保養所のような施設としては、親会社がダイエーだった時から富士山麓に持っていたゲストハウスくらい。そこは研修所で宿泊施設もあり、社員が申請を出せば使えて、ご飯もおいしいし、結構好きだという人もいたんです。しかし、新浪さんが社長になってから、“稼働率が悪いからやめちまえ”と言ってなくしてしまったのです」 

 

 それにもかからず、ハワイでは高級コンドミニアムをたて続けに購入していた「新浪ローソン」。そして、一連の不動産の購入手続きにあたっては、ローソン幹部A氏が取引書類にサインをしているのだが、ローソン元社員はこう証言する。 

 

「Aさんは元々、人事にいたのですが、新浪さんが社長の時代に社長秘書になりました。それから別の人と社長秘書を交代し、別の部署の所属になってからも一貫して『新浪案件』をいろいろとやってきた人、という認識です」 

 

 ワイキキビーチタワーの部屋を売却し、新たにウォーターマークのペントハウスを購入した11年前後、ローソン元役員(前出)はこんなことがあったと話す。 

 

「当時、Aはあるプロジェクトの人事を担当していました。で、やらなければならないことが山積していたのですが、そんな中Aは“(新浪氏の案件で)ハワイに行くから”と言っていました。“大変なんですよ、尻ぬぐいばかりやらされて……”と愚痴のようなことも漏らしていました」 

 

 社員の福利厚生に使われていた様子はなく、A氏が尻ぬぐいさせられたという「新浪ローソン」のハワイ高級コンドミニアム。一体どんな目的で購入され、何に使われていたのか。サントリーを通じて新浪氏に取材を申し込んだところ、以下の回答が寄せられた。 

 

「(ペントハウスなどは)ローソン社様の社員や役員とそのご家族が利用する保養施設として購入したと聞いております。新浪自身は過去に業務で使用したことはありますが、配偶者を伴ったプライベートな利用はございません。私的に使用する目的で購入したというのは事実ではございません」 

 

 なんと、一連の豪華施設は保養施設だと主張するのだ。 

 

「ハワイに保養施設がある、というのはローソン社内では全く知られていません。何も知らない社員や役員が、どうやってその保養所を利用するのでしょうか?」(前出・ローソン元役員) 

 

 

 *** 

 

 記事から2年が経った今、新浪氏がこの施設をどのように使っていたか、ひとつの「答え」が出た。社の費用で設えられたものであるにもかかわらず、社員への「保養」とはかけ離れ、己の欲望を満たそうとするかのような使用実態――。9月11日、経済同友会は、新浪氏の処遇を審議する「会員倫理審査会」を設置した。今月中を目途に、彼が代表幹事を続けることが適切か否かを審査するという。果たして彼は現在の役職に留まるべき人物なのか。その結論が注目される。 

 

【関連記事】「『パンツ一丁で女性の胸に顔を…』 新浪剛史氏がハワイで起こしていた女性トラブル 出席者は『ひどい夜』」では、ハワイでの女性トラブルについて詳しく報じている。 

 

【関連記事】「『携帯を投げつけ部下が骨折』 告発されていた新浪剛史氏の凄絶パワハラ 『“給料泥棒!”と人格否定』『襟元を掴んで罵倒する…』」では、新浪氏の凄絶なパワハラについて詳報している。 

 

デイリー新潮編集部 

 

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