( 324016 )  2025/09/13 05:51:21  
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サントリーホールディングスの前会長、新浪剛史氏(66歳)は、福岡県警による麻薬取締法違反容疑での捜査を受け、会長職を辞任しました。

彼は自らの潔白を主張し、海外出張が多いための睡眠補助のために合法のサプリメントを使用していたと述べています。

新浪氏は、経済同友会の代表幹事としても知られ、ローソンの社長やサントリーのトップとしてのキャリアを積んできました。

しかし、最近の要因により、サントリーの経営陣が彼の辞任を決定した背景には、経営者としての資質が疑問視されることが影響しています。

新浪氏は複数回の結婚を経験し、現在の妻とは秘書としての関係から結婚しました。

彼のキャリアの下り坂が注目される中、今後の動向が見守られています。

(要約)

( 324018 )  2025/09/13 05:51:21  
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財界で手腕が知れ渡る一方、自信家の顔も知られていたという(新浪剛史氏。時事通信フォト) 

 

「(海外)出張が多く、時差ぼけがすごく多い。知人にすすめられ、睡眠を取るために服用していた。国内でも同様の商品が販売されていて、法を犯してはおらず、潔白だ」 

 

 9月3日、サントリーホールーディングス(以下・サントリー)の新浪剛史前会長(66才)は、代表幹事を務める経済同友会の定例会見で、無念さを滲ませながらこう述べた。 

 

「新浪氏はこの会見の前日に、サントリーの会長職を辞任。8月22日に、福岡県警が違法な大麻成分を含んだサプリメントを輸入した、麻薬取締法違反容疑で新浪氏の自宅を強制捜査したことが理由でした。結果的に違法な薬物は確認されなかった」(全国紙社会部記者) 

 

 親交のある海外在住の女性の弟が福岡県警に逮捕されたことから、関与が疑われたという新浪氏。疑惑は立ち消えになるかと思われたが、事態を重く見たのが、サントリーの経営陣だった。 

 

「新浪氏の出張中に取締役会で決議し、『退いてもらおう』ということで全員が一致。その理由は健康食品も扱う会社のトップが、捜査容疑のような疑義をもたれること自体が、経営者としての資質に欠けるというものでした」(前出・全国紙社会部記者) 

 

 三菱商事から、40代でローソンの社長に抜擢され一躍有名になった新浪氏。私生活では、複数回の結婚を経験しているという。 

 

「これまで4人の妻がいたとされています。最初の妻は三菱商事の同僚。2人目は大手航空会社の社員で、3人目は学校法人のご令嬢でした。ローソン時代は3人目の妻と生活していましたが、妻の実家からの評判もよく、『学校経営の中枢に』という話もあったようです。ただ、多忙な生活が影響したのでしょうか、結局、別れてしまった。全員と籍を入れたか定かでなく、財界でも、『新浪さんの結婚話はややこしい』と冗談交じりに話題になることもありましたね」(財界関係者) 

 

 その後、現在の妻である“4人目の妻”と結婚する。 

 

「ローソン時代に秘書として接していた女性だそうです。新浪さんの父は、横浜(神奈川)の港湾組合の役員を務めた豪快なかたですが、新浪さんが自宅に引き取り、面倒を見ていました。妻が両親に親身になって接してくれることに新浪さんは感謝し、頭が上がらない様子でしたね」(前出・財界関係者) 

 

 そんな新浪氏は、2014年にサントリーにヘッドハンティングされる。積極的に海外展開をはかり、毎週のように出張に飛び回る生活を続けながら、社業を拡大していった。財界で手腕が知れ渡る一方で、自信家の顔も知られていた。 

 

「ローソン時代のあるインタビューで自分ことを“カリスマ”と自称し、『会社に君臨している』と話す場面がありました。日本人の、しかもサラリーマン出身のかたには珍しい自信家だなと感じました。一方で、社外の会合に妻を同伴することもあったようです。そのときの新浪さんは、ちょっとおとなしくなるとか(笑い)。 

 

 今回の辞任劇は、近年、存在感を増す新浪さんと、サントリーの創業家一族の間の微妙な緊張関係が影響しているという声もあるようです」(経済ジャーナリスト) 

 

 上り詰めた人間が、その頂から降りることは難しい。しばしばキャリア形成が登山にたとえられ、下山の難しさが話題となるのもそのためだ。プロ経営者として、功成り名遂げた新浪氏だが、このまま身を退くことになるのか。 

 

 

 
 

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