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経済同友会のトップである新浪剛史氏が、警察の捜査対象になっている。

取材によると、彼は銀座の高級クラブで複数のセクハラ行為を行い、最終的に出入り禁止処分を受けていた。

新浪氏はホステスに対して性的な話を繰り返し、時には下半身を見せるなどの問題行動を取った。

彼の過去には、三菱商事時代に女性秘書との不適切な関係を持ち、社長就任後に彼女を捨てたというトラブルもあった。

彼の言動と社会的地位の不一致が批判を招いており、リスク管理の不足も指摘されている。

現在までに、彼に対する疑惑は警察の捜査に委ねられているが、彼が経済界に留まるふさわしさが問われている。

 

 

(要約)

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新浪剛史氏 

 

【全2回(前編/後編)の後編】 

 

 財界人を束ねる経済同友会トップ・新浪剛史氏(66)が、あろうことか警察の捜査対象になっていた。今回、「週刊新潮」が新浪氏について取材を進めると、彼が過去に銀座のクラブでセクハラを連発し“出禁”になっていたことが分かった。 

 

 *** 

 

 前編【「新浪さんに執拗にベッドへ誘われ…」 新浪剛史氏が起こしていた女性トラブル 部下たちは「ヤル気だったんだろう」と見下すような発言を】では、新浪氏がハワイで起こしてた女性トラブルについて、出席者の証言を紹介した。 

 

 新浪氏は2014年には創業家が代々トップに就任していたサントリーで、外部出身者として初めての社長に就任した。その3年後、新浪氏は東京・銀座の高級クラブでも女性トラブルを起こしていた。現場に居合わせたホステスが明かすには、 

 

「もともと新浪さんは、大物財界人の紹介で店にやって来ました。財界の先輩の前では女の子にも紳士的で、あの新浪さんが来てくれたとママも喜んでいた。それを機に彼は一人でも店に顔を出すようになったんです」 

 

 そんな新浪氏が、ホステスたちの前で本性を現わすのに時間はかからなかった。 

 

「とにかく下ネタが好きで、ふんぞり返りながら性的な話ばかりするの。得意げに“性癖”をひけらかし、女性のデリケートな部分を指して“剛毛が好きだ”と力説していました。彼は“ボーボーの子が好き”とか、“顔をうずめた際にボワッと鼻に入るくらいがいい”と熱弁するんです」(同) 

 

 席に着くホステスたちの大半は、愛想笑いを浮かべるので精いっぱいだった。 

 

「新浪さんは女の子に対して、“君はどうなの?”といった具合に、手でスカートを握り、ペロンとめくろうとしながら毛の話を聞いてくる。欧米のように日本でも女性たちの間で脱毛がはやっていましたからね。きちんと処理している子でも、新浪さんの前では生えていることにして喜ばせてあげた」(前出のホステス) 

 

 それに気を良くしたのか、店に通い出して半年ほどたった頃から、新浪氏の醜態はエスカレートしていった。 

 

「もともと薬物をやっているのではないかと思うほど、終始テンションが高い方ではありましたけどね。お酒を飲んで一人で勝手に盛り上がった新浪さんは、ホステスをニヤニヤ見つめながら、腰を浮かして自らズボンとパンツを一緒に脱ぎ出すんです。下半身を見せつけるように脱ぎながら、“見ろ”と言われた女の子もいたそうです」(同) 

 

 多い時には週2回も通っていた新浪氏だったが、店からは太客どころか厄介者として扱われていた。 

 

「新浪さんとの席で、グローバルな企業人とかカリスマ経営者と感じたことは一切ない。偉そうでスケベなオジさんという印象しかありません。この店は政財界の著名人も来ますが、彼のように不快な飲み方をする方は一人もいませんから」(同) 

 

 

 そこで意を決した店側は、ある決断を下す。 

 

「店のママが注意すると、新浪さんはパンツをはくのですが、仏頂面で“チェック!”と会計をして帰ってしまう。そうしたやりとりが必ず毎回あったので、ママが“今度やったら出入り禁止ですから”と宣言した。ところが、警告を受けた後も新浪さんは来店し、再び下半身を出した。それで、とうとう堪忍袋の緒が切れたママが、“もう無理ですから。出禁です”と告げたんです」(前出のホステス) 

 

 以降、新浪氏は店にわびの一言もなく、一切顔を出さなくなった。 

 

「他の高級クラブからも、新浪さんが脱いで困っているという話を聞きました。“銀座の女は口が堅い”と考えているのか、私たちの前だったら何をしてもいいと思っているのかもしれません。終始偉そうな話し方をする人で、ホステスに敬語を使うことはなかった。女性を馬鹿にしていたんでしょう」(同) 

 

 ホステスならずとも、新浪氏への恨み節を漏らす女性はいる。象徴的な例が、一昨年「週刊新潮」が報じた三菱商事時代における新浪氏の「封印された女性トラブル」である。 

 

 02年にローソン社長へと新浪氏が抜てきされたのは、当時の三菱商事副社長・小島順彦氏が推したことが大きい。 

 

 三菱商事元幹部の話。 

 

「新浪さんは小島副社長を担当する女性秘書と男女の関係にありました。ところが、ローソンのトップの座を射止めた後、新浪さんは彼女と別れてしまう。その際、彼女はしきりに新浪さんをののしっていました」 

 

 一体どういうことか。 

 

「彼女によれば、新浪さんは小島副社長に近づくために自分を利用して、ローソンの社長になったら用済みとばかりに捨てられたというのです。破局後、彼女は一般職なのに突然ニューヨークへ異動を命じられた。社内では、彼女は“口止め”のため海外に飛ばされたとうわさされました。万が一、関係をマスコミなどに知られても取材されないよう海外へ転勤させられたのだと」 

 

 

 一介のサラリーマンから企業のトップ、そして財界のリーダーにのし上がる“最初の一歩”の時点から、新浪氏は女性を足蹴にしてきた様がうかがえるのだ。 

 

 先のホステスは、こうも話していた。 

 

「著名人が起こした性加害のスキャンダルなどで、新浪さんは“このようなことはあってならない”などと、被害者の人権を擁護する発言をしていましたよね。それを聞く度に、自分はパンツを脱いでおいてどの口が言っているのか、と思っていました」 

 

 女性とのトラブルが絶えなかった新浪氏の生き様を振り返れば、今回の薬物疑惑も身から出たさびだとの誹りは免れないだろう。 

 

「釈明をする会見の場で、新浪氏は理路整然と“法的に潔白”と主張していましたが、それは一社会人として当然のことであり、それ以上に企業のトップとしてふさわしい行動を取る必要があったのではないでしょうか」 

 

 とは、危機管理コミュニケーションの専門家で東北大学特任教授の、「謝罪のプロ」こと増沢隆太氏。 

 

「もともと新浪氏は『45歳定年制』などで世間の批判を浴びて、その後も旧ジャニーズ事務所やフジテレビの性加害問題で旧態依然の組織を糾弾してきました。単に大企業のトップであるだけでなく、経済同友会の代表幹事として“財界のご意見番”という印象を自らに付けてきたように感じますが、それらの発言が原因でさまざまな摩擦やハレーションを起こしてきた。いわば新浪氏は“嫌われ者キャラ”だったわけです」 

 

 日頃正論を掲げる“嫌われ者”が、いざ「言行不一致」の行動をすれば、強烈なバッシングが起こるのは避けられない。 

 

「今回のように自らが当事者となるトラブルが起これば、一気に批判が噴出する。多方面から批判されやすい立場にあると自覚を持ち、リスク管理をしている方だと思っていましたが、サプリの件であまりに無防備であることがあらわになりました。リスクを自ら招くような危機管理能力の低さを批判されても、仕方がないと思います」 

 

 経済同友会を通じて新浪氏に質したところ、 

 

「捜査に影響を及ぼす恐れがあること、および同友会の事業、活動外の内容のため、回答は控えさせていただきます」 

 

 むろん「推定無罪」の原則に立てば、現段階で新浪氏への疑惑は警察の捜査に委ねるしかないが、このまま財界の顔として居座り続けるのがふさわしいのか否か。 

 

「容疑者の姉」「ハワイの夜」「銀座クラブ」「三菱商事……。これら4人の女性を巡るトラブルを鑑みれば、問われるべきは疑惑を招いた新浪氏の品格ではないだろうか。 

 

 前編【「新浪さんに執拗にベッドへ誘われ…」 新浪剛史氏が起こしていた女性トラブル 部下たちは「ヤル気だったんだろう」と見下すような発言を】では、新浪氏がハワイで起こしていた女性トラブルについて、同席者の証言を紹介している。 

 

「週刊新潮」2025年9月18日号 掲載 

 

新潮社 

 

 

 
 

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