( 324448 )  2025/09/15 04:14:28  
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総務省 

 

 総務省は14日、15日の「敬老の日」に合わせ、65歳以上の高齢者の推計人口(15日現在)を発表した。高齢者は3619万人と前年から5万人減少したが、総人口に占める割合は0・1ポイント上昇して29・4%と過去最高を更新した。昨年の高齢者の就業者数も930万人と21年連続で増加し、過去最多となった。 

 

 高齢者の減少は2年ぶりで、増加数よりも死者数の方が多かったことなどが要因だという。高齢者の割合は1950年から増え続けていて、国立社会保障・人口問題研究所は、2050年には37・1%に達すると推計している。 

 

 高齢者の男女別内訳は、男性が1568万人で、男性全体に占める割合は26・2%だった。女性は男性より483万人多い2051万人で、女性全体の32・4%を占めた。年代別で見ると、70歳以上は2901万人で総人口の23・5%、80歳以上は1289万人で同10・5%を占めた。 

 

 国連の推計によると、日本の高齢者の割合は、人口4000万人以上の世界38か国で最も高かった。2位はイタリア(25・1%)、3位はドイツ(23・7%)、4位はフランス(22・5%)などの順だった。 

 

 一方、総務省の労働力調査を基にした集計では、昨年の高齢者の就業率は25・7%で前年から0・5ポイント上昇した。15歳以上の就業者全体に占める割合は、前年比0・2ポイント増の13・7%で、就業者の約7人に1人が高齢者となる。日本の高齢者の就業率は、世界の主要国の中でも高い水準だという。産業別では「卸売業、小売業」が133万人と最多で、次いで「医療、福祉」が115万人だった。 

 

 

 
 

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