( 324941 )  2025/09/17 03:27:59  
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三重県四日市市の地下駐車場が、記録的な大雨で浸水し、160台以上の車が水没しました。

排水作業は続いていますが、完了までには数日かかる見込みです。

自賠責保険では補償対象外となり、任意保険に加入していない多くの車両が補償を受けられない可能性があります。

駐車場管理会社への賠償請求も選択肢となるものの、対応には問題があったとされ、急な雨により適切な対策が講じられなかったとのことです。

現在、車を取り戻せない状況が続いています。

(要約)

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水没地下駐車場160台つかる 自賠責保険「補償の対象外」 止水板「対応できず」 三重 

 

 先週末の記録的な大雨で浸水した三重県四日市市の地下駐車場で、排水作業に時間がかかり、今も160台以上の車が残されたままです。持ち主への補償も課題となっています。 

 

 15日、週が明けましたが、たくさんの管を通して排水作業を続けています。この作業、一度も止めていないそうです。12日の浸水した際に撮影された写真です。駐車場の地下2階に続く階段は濁った水で完全に覆われています。 

 

 三重県四日市市にある地下駐車場「くすの木パーキング」。近鉄四日市駅のすぐ近くにあり、地下1階と2階に500台ほどの車を止めることができる巨大駐車場です。 

 

 12日の大雨で少なくとも160台の車が水につかり、13日の朝から排水作業が行われていますが、完了までは、まだ数日かかる見込みです。車を取りに来た駐車場利用者はこう話します。 

 

「今(車は)地下2階の駐車場にあります。仕方ない。あれだけの水が海のように流れてきたら」 

 

 周辺のレンタカー店には、被害に遭ったとみられる人から「長期間レンタルできないか」との問い合わせが殺到しています。 

 

 想定をはるかに超える豪雨による車の水没被害。補償はどうなるのでしょうか?匠総合法律事務所の秋野卓生代表弁護士はこう指摘します。 

 

「(自動車保険には)自賠責保険と任意保険がある。任意保険に入っている場合、車両保険(へ加入していること)により、損害の填補(てんぽ)がなされる。契約時の保険金額の範囲内で補償がされる。自賠責保険だけにしか加入していない人は保険による填補はない」 

 

 損害保険料率算出機構によると、車両保険の加入率は全体の47.2%のため、今回のケースでも補償を受けられない人が多く出る可能性があります。 

 

 一方、駐車場の対応に問題があれば、責任を問う選択肢もあるといいます。 

 

「駐車場の管理会社に法的責任が認められる場合には、賠償請求をすることを検討していくことになる」 

 

 災害時の対応に問題はなかったのでしょうか?番組が駐車場の管理会社・株式会社ディア四日市の須藤康夫常務取締役に話を聞きました。 

 

「(当時)当直の職員が2人いましたが、急な雨が降ってきて場内に浸入してきたので、止水板を上げるなどの対応ができず退避した。場内の排水というのはポンプを非常時に回すが、一気に浸水してポンプが回りきらなかった」 

 

 大規模な駐車場のため、複数の入口から雨水が浸入し、地下2階は完全に水没。地下1階についても半分ほどの高さにまで水が押し寄せました。 

 

「今でも(車が)残っている。地下1階で160台。地下2階については入れないので、いまだに分からない。金曜日の午後10時前後というと40〜50台(の車が)地下2階に入っている可能性が高い」 

 

 連休のため保険会社などとも連絡がついていないといいます。 

 

「車についてはかなりの損害があるということで、管理しているものとして非常にしのびなく思う。誠心誠意、対応させていただきます」 

 

(「グッド!モーニング」2025年9月16日放送分より) 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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