( 325071 )  2025/09/17 05:57:22  
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最近、お米の価格が高騰していますが、一部の農家は主食用米の生産を増やす方針に転換しています。

特に千葉県の農家は、主食用米を増やすことで、新米の収穫量を昨年の4倍に引き上げました。

この背景には、主食用米の価格が飼料用米よりも大幅に高いため、経済的利益を追求する動きがあります。

一方で、流通経済研究所によれば、新米の増産により、今後は市場価格が少し落ち着く可能性があり、最終的には価格が減少する見込みです。

具体的には、5キロあたりの価格が4000円台前半に下がると予想されています。

(要約)

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続くコメ高騰 農家が大胆方針転換 価格下落の可能性も 

 

 お米が安くなるかもしれません。価格の高騰が続くなか、農家の大胆な方針転換を取材しました。 

 

 スーパーのコメ売り場に並び始めている新米。 

 

 千葉県内の店舗では、県産の「ふさおとめ」が5キロで3886円。「ふさこがね」も同じく3886円。新米が高騰する中、3000円台で売られています。 

 

おっ母さん食品館 柏の葉キャンパス店 

侭田由美店長 

「広告のコメは限界で販売している」 

 

 千葉県産「コシヒカリ」は4426円です。 

 

 ただ、今後はこの価格よりもさらに値上がりするといいます。 

 

侭田店長 

「来月100〜200円、仕入れ値が上がる話がある。集荷競争の過熱と西日本で千葉のコメが流れている。千葉のコメが不足している」 

 

 新米を求める、買い物客の本音は? 

 

50代 

「1袋2000円くらいのコメをずっと買っていたから、4000円だと倍だから高い。2500円くらいだったらうれしい」 

 

 都内の精米店では、新米が5キロでおよそ7000円にまで値上がりしています。 

 

 新米が高騰する要因は、JAが農家に前払いする概算金が、極端につり上がっていることにあります。 

 

 宮城県産の主要4銘柄でも、それぞれ3000円が追加され、1俵60キロあたり軒並み3万円を超えています。引き上げの理由について、JA全農みやぎは…。 

 

JA全農みやぎ 

「民間の集荷業者との競争が激しい中、数量を確保し安定供給するため」 

 

 千葉県のコメ農家を取材すると、今年は新米の収穫量に大きな変化が。 

 

 コシヒカリやふさおとめなどの新米をJAに出荷している、コメ農家の多田正吾さんです。 

 

 実は去年までは、この田んぼで、家畜の餌(えさ)になる飼料用米を主に作っていました。 

 

「今までは主食用米も飼料用米も値段が同じなので、調整作業が楽なので8割方飼料米をやっていた。だけどあまりにも相場が違うので、主食用米に切り替えて、今年は幸せ」 

 

 去年は主食用米の田んぼが2割ほどだったのが、今年は田んぼのすべてを主食用米に切り替えました。 

 

 その結果、主食用米が去年の1500俵から、今年は4倍の6000俵に増産されたのです。 

 

 切り替えたワケは、主食用米の価格高騰です。 

 

「60キロのコシヒカリは3万3000円。飼料米は60キロ1万円。業者はそれより1000円、2000円高く買うと。主食用米3万5000〜6000円で売った人もいると思います」 

 

 去年にコメの価格が上がったことで、主食用米を増産する動きは各地で広がっています。 

 

 では、新米が増産されることで、今後コメの店頭価格はどうなるのでしょうか? 

 

流通経済研究所 

折笠俊輔主席研究員 

「今のような取り合いにならずに済めば、もう少し価格が落ち着く。十分供給が足りるという見込みがしっかり立てば、今年の新米も流通量で余るのが見込まれると、『安くしてでも売っていかないと』と意識が働くので、少し価格が安くなる。今よりも5キロあたり数百円安くなる可能性はある」 

 

 5キロあたりの価格予想は? 

 

「東北・北海道の収量が順調で、ある程度コメが十分足りる見込みが立ってくれば、11月以降に今平均5キロ4500円くらいまで相場が上がっているが、4000円台前半まで下がってくる可能性はある」 

 

 供給が安定することで、徐々に価格が下がるとみています。 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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