フィギュアスケーターの紀平梨花が、中部選手権への欠場を発表しました。

この大会は全日本選手権の予選であり、2026年ミラノ・コルティナ五輪の最終選考会として重要ですが、紀平のケガが完全には回復しておらず、五輪出場の可能性が消えました。

彼女は右足の回復が順調であるものの、痛みのために十分な練習ができないことに悔しさを感じています。

安全面を考慮しての欠場を決断し、復活に向けて全力で努力すると述べています。

（要約）

　紀平梨花 

　フィギュアスケート女子の紀平梨花（トヨタ自動車）が１６日、自身のインスタグラムを更新。中部選手権の欠場を発表。同大会は２６年ミラノ・コルティナ五輪の最終選考会となる全日本選手権の予選となっており、五輪出場の可能性は消滅した。 

　紀平は「このたび中部選手権を欠場することになりました。右足の回復は順調で、ほぼ完治の状態まできております。しかし、あと一歩で完全には回復しておらず、高難度のトウジャンプを複数回行うと痛みが出ることもあり、十分な準備を整えることが難しい状況です。思い切り練習できないもどかしさや不安を感じる日々が続き、悔しい気持ちでおります。今回は安全面を考慮し、中部大会は欠場する判断に至りました。今は新たな挑戦に向けても前向きに取り組んでおります。今回の決断は苦渋のものでございましたが、引き続き復活に向け、全力で努力して参ります」とつづった。 

　紀平は１８年ＧＰファイナル優勝など日本女子のエースとして活躍していたが、２１年に右足首を疲労骨折し、北京五輪を断念。その後もケガの影響が長引き、昨季も試合出場を見送っていた。