( 325213 )  2025/09/18 04:21:16  
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紀子さま 

 

 さる6日に成年式を終えられた秋篠宮家の長男・悠仁さま。今後は学業を優先されながらも、成年皇族としてご公務への参加が徐々に増えていくことになる。一方で、宮内庁のインスタグラムでは「格差」があらわになり、他ならぬ紀子妃が気をもんでおられるという。 

 

 *** 

 

 皇室で成年式が執り行われるのは、1985年の秋篠宮(礼宮)さま以来、実に40年ぶりのことだった。 

 

「一連の儀式を終えられた悠仁さまが15時過ぎに御料車で皇居をたたれた際には、集まった200人以上の人々から歓声が上がっていました」(宮内庁担当記者) 

 

 秋篠宮邸に戻られた悠仁さまは報道陣の取材に、 

 

〈成年皇族としての自覚を持ち、皇室の一員としての役割をしっかりと果たしていきたい〉 

 

 そう述べられていた。ご成年となられてから1年。19歳のお誕生日と合わせて儀式を終えたことで、悠仁さまは晴れて成年皇族の仲間入りを果たされたわけである。 

 

「今後は、あくまで筑波大での学業を優先されながら、ご公務への取り組みを徐々に本格化されていくことになります」 

 

 とは、さる宮内庁関係者。 

 

「平成の終盤に沸き起こった眞子さんの結婚騒動以来、秋篠宮家には世間から批判的な声が寄せられてきました。こうした状況下、何とかして皇嗣家の評判を回復なさろうと、ご一家内ではもっぱら紀子さまが心を砕いてこられました。とりわけ、将来のお世継ぎであられる悠仁さまの“露出”については、きわめて意欲的なご姿勢を示されてきたのです」(同) 

 

 例えば昨年夏、成年式をお迎えになっていない悠仁さまのお出ましについて、宮内庁の西村泰彦長官が“宮中行事以外はご参加の可能性がある”と発言し、同年秋の園遊会へのご出席をほのめかすような一幕があった。 

 

「受験を控えられていたこともあり、悠仁さまのご出席は結局、実現しませんでした。ですが当時、紀子さまは、その年の春の園遊会に愛子さまが初めて出席され、大いに話題を呼んだことで焦燥感を抱かれていました。愛子さまの人気が高まる中にあって“お世継ぎはあくまで悠仁さま”といったメッセージを国民へ発信なさる機会を、かねて紀子さまは模索なさってきた。こうしたご意向が、長官の発言へとつながっていったのです」(前出の宮内庁関係者) 

 

 今回の成年式は、そうしたアピールに絶好の機会だったといえよう。が、それでもなお、紀子妃の“ご懸念”は消え去らないという。 

 

 

 この関係者が続ける。 

 

「宮内庁では、昨年4月からインスタグラムの運用を始めました。開始当初から天皇ご一家のご動静を公私にわたって伝えており、フォロワー数は210万人を超えています。ここに8月18日、新たに秋篠宮家、そして常陸宮家・三笠宮家・高円宮家のご活動を紹介する投稿が加わりました」 

 

“第1弾”となった秋篠宮家の投稿では、 

 

「7月3日のご夫妻での大阪・関西万博ご視察や、11日にご一家で『被爆80年企画展』をご覧になった際の様子など、ご公務中の写真20枚がアップされました。この投稿のタイミングについても、成年式を見据えて、悠仁さまをはじめご一家のご活動を世間に知らせたいという、紀子さまの強いご意向があったと聞いています」(同) 

 

 ところが、そうしたご意思に反するかのように、 

 

「当該の投稿にユーザーから寄せられた“いいね”は、わずか4万余りにとどまっています。同じ日の、他の3宮家合同の投稿は約8万4000と、“ダブルスコア”がついてしまった。さらに天皇ご一家と比べても、夏の須崎御用邸でのご静養で陛下がラッシュガードをお召しになっているお姿などの投稿(8月27日)に55万もの“いいね”が集まっており、その差は歴然です」(同) 

 

 ともすれば「人気投票」と化してしまうSNS。今回はそれが現実となった格好である。秋篠宮家については今後、毎月上旬に前月のご活動をまとめて投稿する方針だというのだが、 

 

「これとは別に成年式の模様は当日夜から、例外的な迅速さでアップされました。悠仁さまの装束姿など、加冠の儀を中心とした投稿には約24万、宮中三殿への拝礼や朝見の儀を映した投稿には約13万の“いいね”がついています」(同) 

 

 とはいえ、当日の動きをまとめたショート動画は、130万回ほど再生されながら、“いいね”はわずか5万程度となっている。 

 

「天皇家とは異なり皇嗣家の投稿には、秋篠宮さまのご意向もあって今後もプライベートな場面は含まれない見通しです。そもそも、更新の頻度も月1回と、決してハイペースとはいえません。これでは、慶事をきっかけに国民に悠仁さまへの親しみを持ってほしいと望まれる紀子さまのお気持ちも、なかなかかないそうにありません」(同) 

 

 

 海外の王室に詳しい駒澤大学の君塚直隆教授が言う。 

 

「晩年のエリザベス女王は600もの団体のパトロン(名誉職や総裁)を務め、それらは現在も国王や皇太子に引き継がれています。日本の皇室に比べて英王室の公務ははるかに多く、そのつどSNSに投稿しているため、王室の仕事ぶりを知る国民から親しまれているのです。秋篠宮家に関しても、例えば成年式のリハーサル場面を紹介するなど、悠仁さまの素顔がうかがえるような投稿を、宮内庁が責任をもって行えばいいと思います」 

 

 皇室解説者の山下晋司氏も、こう説くのだ。 

 

「秋篠宮殿下は公と私の区別を明確にしたいとのお考えだと拝察しています。ただ、国民は公私に関係なくお人柄に触れたいと思うもの。宮内庁はインスタなどで若年層へのリーチを図っていますが、結果は出ていません。しかし改善の余地は、まだあると思います」 

 

 宮内庁に尋ねると、 

 

「皇室の方々の公的なご活動の意義やお人柄がより一層幅広く知られ、理解が深まるようにするため、秋篠宮皇嗣同妃両殿下を始め皇族各殿下の公的なご活動等についても、定期的にインスタグラムで投稿することとしたものです」(報道室) 

 

「週刊新潮」2025年9月18日号 掲載 

 

新潮社 

 

 

 
 

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