( 325218 )  2025/09/18 04:26:47  
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林芳正官房長官 ©JMPA  

 

 10月4日投開票の自民党総裁選への出馬意向を表明した林芳正官房長官(64)。自身の“ファミリー企業”である「サンデン交通」(山口県下関市)のグループに対して、繰り返し選挙費用や政治資金を支出していることが「 週刊文春 」の取材で分かった。2023年までの過去10年間で少なくとも合計910万円に上っていた。 

 

 林氏の一族は、地元・山口県の「サンデン交通」グループの経営に代々深く関与。父の故・義郎氏(元大蔵大臣)もかつて同社の会長を務めていた。また民間調査会社によれば、林氏自身も4万株を保有する同社の大株主だ。 

 

 林氏の選挙運動費用収支報告書によれば、昨年の衆院選でこのサンデングループに、出陣式の設営費、看板の制作など計225万円を支出。また政治資金収支報告書によれば、やはり林氏が支部長を務める自民党支部などからサンデングループにタイヤ代、旅費などを支払っていた。 

 

 身内への利益誘導と取られかねない支出について林氏の事務所に問うと、「政治資金については、法令に従い適切に処理し、報告しています」と回答した。 

 

 だが、林氏の政治資金を巡る疑問点はこれだけではない。さらに調べると、巨額の資金移動による「使途隠し」の痕跡が――。 

 

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 9月17日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および18日(木)発売の「週刊文春」では、きたる自民党総裁選の候補予定者5人の資質を検証。高市早苗氏、小泉進次郎氏、林氏、小林鷹之氏、茂木敏充氏それぞれの最新情報を詳報している。 

 

「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年9月25日号 

 

 

 
 

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