( 325473 ) 2025/09/19 04:10:41 0 00 奈良市議会の一般質問に立つへずまりゅう氏=12日、奈良市役所
元迷惑系ユーチューバーで奈良市議のへずまりゅう氏(34)が定例市議会一般質問で、仲川げん市長に対し「どのツラ下げて」などと怒鳴りつけた問題で、奈良市議会の大西淳文議長らがへずまりゅう氏に18日にも処分を言い渡すことが分かった。へずま氏の態度や発言を巡っては、市議としての品位に欠けるとして、議長らが16日に幹事会を開いて対応を議論していた。
問題となっているのは、9月12日に行われた定例市議会一般質問の中でのへずま氏の発言。奈良のシカへの暴力行為に関する罰則強化を求めたへずま氏は、仲川市長が答弁したところ、突然「市長」と怒鳴りつけ、「どのツラを下げて市長をやっているんですか」とエスカレート。「動物はしゃべれませんよ。でも市民はしゃべれる。そんな声が届いていないのって、おかしいですよね」などとまくし立てた。
仲川市長は答弁で、奈良のシカは文化財保護法や、県の県立都市公園条例の施行規則で守られていると現状を説明した上で、条例の適用範囲が奈良公園内に限られていることや罰則がないことは課題だと指摘。啓発を優先しながら今後の規制を県や保護活動団体と検討したいとした。
へずま氏の言動を巡ってはSNSでも賛否が分かれている。<あの怒りは市民の代弁です>とする書き込みがある一方、<社会人としてもあり得ないし、議員としても論外です>との意見も。
議員が議場で問題行為をした場合、地方自治法や各地方議会の規則に違反する行為として懲罰の対象となるケースがあり、へずま氏の行為も該当する可能性もある。
地方自治法129条では、議場の秩序を乱す議員に対して、議長が制止や発言を取り消させたり、命令に従わない場合は会議が終わるまで発言を禁止したりできると規定。同132条では「議員は、無礼の言葉を使用し、又は他人の私生活にわたる言論をしてはならない」と定めている。
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