( 325476 )  2025/09/19 04:16:47  
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「スマホ保険証」の運用が明日から本格的に始まります。

これはマイナンバーカードと保険証を一体化したもので、スマートフォンを使用して医療機関を受診できる利便性がある一方、普及には課題が残っています。

特に高齢者やスマートフォンに不慣れな人々への理解・対応が難しく、事前の準備が必要です。

登録はマイナポータルを通じて可能で、簡単に行える反面、認知度や利用率が低いことが問題とされています。

厚労省は、対応医療機関の情報を今後公表する予定です。

(要約)

( 325478 )  2025/09/19 04:16:47  
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TBS NEWS DIG Powered by JNN 

 

スマートフォンを保険証として使う「スマホ保険証」の運用があすから本格的に始まります。スマートフォン1台で医療機関を受診できるようになる一方、普及には課題も残されています。 

 

東京・世田谷区にある、内科と小児科のクリニック。今年7月から先行して、「スマホ保険証」の受け付けをスタートしました。 

 

記者 

「マイナ保険証をスマートフォンに追加すると、スマートフォンを保険証として使えるようになります」 

 

マイナンバーカードと保険証が一体化した「マイナ保険証」。その情報が登録されたスマートフォンをかざすだけで、診察の受け付けができます。 

 

準備ができた医療機関や薬局などで、あすから本格的に導入されます。通っている病院に導入されているかどうかはステッカーで確認することができますが… 

 

クリニックの患者(80代) 

「(Q.スマホでできるようになったことは知っていた?)いや、知らない」 

娘(50代) 

「スマホ自体、使いこなせていないので難しい」 

クリニックの患者(80代) 

「難しいよね。カードだったら、ひゅっと出せばそれで済むけど」 

娘(50代) 

「スマホに全部の情報を入れるのはちょっと怖い。最初は使わないかな」 

 

クリニックの院長は… 

 

深沢クリニック 深沢祐之 院長 

「スマートフォン連動が一番のハードルだと思います。受付の事務員がそれを解説するのは難しいし、多分、不可能ですので、ご自宅でやってきていただかないと難しいですね」 

 

利用には事前の準備が必要だという「スマホ保険証」。どうやって登録すればいいのでしょうか。 

 

記者 

「こちらのマイナポータルから登録してみたいと思います」 

 

必要なのは、マイナンバーカードを発行した際に登録した4桁の暗証番号と、6桁から16桁のパスワードです。 

 

入力して、マイナンバーカードにかざすと… 

 

記者 

「今、本人確認できました」 

 

新しい暗証番号を設定し、およそ5分で登録が完了しました。「パスワードを忘れた」という人は、別のアプリやコンビニなどでリセットすることができます。 

 

スマホを持っているだけで保険診療が受けられ、病院側も受け付け作業が簡略化されるなどメリットがある一方、導入に慎重なクリニックもあります。 

 

飯田橋中村クリニック 中村剛 院長 

「保険証の頃は出すだけで終わりなんですけど、マイナ(保険証)になって顔認証とかうまくいかないこともある。さらにスマホとなると、その辺で事務の負担が増えるだろうと。ニーズが増えれば対応で十分かと思っています」 

 

登録に必要な「マイナ保険証」の利用率も3割程度にとどまるなど、普及には課題も残る「スマホ保険証」。厚労省は今後、ホームページで、対応可能な医療機関の公表を予定しています。 

 

TBSテレビ 

 

 

 
 

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