岡山地方裁判所は、自閉症スペクトラム障害(ASD)を持つ19歳の女性が学校の制服に抵抗があり、私服での登校が認められなかったため不登校となり、教育を受ける権利が侵害されたとして岡山県矢掛町を訴えた事例で、町に33万円の損害賠償を命じる判決を下した。町側は制服の着用が非行やいじめを防ぐためであると主張し、体操服や私服での登校を提案したと述べている。(要約)
岡山地方裁判所=2020年11月
自閉症スペクトラム障害(ASD)で学校の制服に抵抗があるのに私服での登校が認められず、不登校になって教育を受ける権利を侵害されたとして、岡山県矢掛町立中の生徒だった女性(19)=神戸市=が町に330万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、岡山地裁は20日までに、町に33万円の支払いを命じた。19日付。
町側は制服に関し、服装の乱れによる非行やいじめを防止する目的で着用を定めていると主張。元生徒には体操服着用や私服での応接室への登校を提案したとしていた。