( 326176 )  2025/09/21 07:03:36  
00

2025年産の新米が市場に登場し、価格が非常に高騰している。

東京都内では、ブランド米の鳥取産コシヒカリが5キロ約7000円、スーパーでも銘柄米が4000円台後半と前年の1.5~2倍。

少しでも安く購入するためには、JA直売所や道の駅が狙い目とされる。

千葉の「げんきの里ひまわり」などでは3780円と最安値が記録されている。

農水省の調査では、新米の供給が前年より改善し、流通専門家は10月中旬以降に価格が4200~4500円に落ち着くと予測している。

そのため、新米が値下がりするまで備蓄米でしのぎ、新米を楽しむのが賢い選択かもしれない。

(要約)

( 326178 )  2025/09/21 07:03:36  
00

2025年産新米が出回り始めた(画像はイメージ) 

 

 2025年産新米が出回り始めたが、心配された通り、物凄く高い。東京都内の精米店では、ブランド米の鳥取産コシヒカリが5キロ7000円近くだ。お茶碗1杯およそ95円。コンビニのおにぎり1個とあまり変わらない。スーパーでも銘柄米は4000円台後半と、去年の1.5~2倍である。 

 

■生産地に近いJA直売所、「道の駅」がねらい目か 

 

 少しでも安く新米を購入できないか。どうやら「JA直売所」と「道の駅」が安いらしい。少し前の情報だが、夕方の情報ワイド番組「every.」(日本テレビ系)が関東の30店舗を調べたところ、千葉の直売所「げんきの里ひまわり」では3780円と最も安かった。埼玉の直売所「JAほくさい」は3900円で、埼玉県の子育て優待制度を利用すると、5%割引のサービスもある。 

 

 「道の駅」もねらい目。千葉県市原市の「道の駅あずの里いちはら」の3980円をはじめとして、千葉、埼玉、茨城には3000円台後半から4000円台前半で販売している道の駅が多い。JA直売所や道の駅は、生産地に近く、仲介業者を通さないなど、流通コストを低く抑えられるのだという。 

 

 とはいえ、わざわざ遠出したのでは、交通費などでかえって高くつきかねない。ゴルフやドライブ旅行のついでに、20キロ、30キロとまとめ買いするのがよさそう。 

 

 では、新米は高いままなのか。農水省はコメの流通についての調査結果を公表しているが、令和7年産⽔稲の8⽉15⽇現在の収量について、「前年を『上回る』又は『やや上回る』が13府県、『前年並み』が29都道府県、『やや下回る』が4県の見込み」だとしている。また、7年産の生産量は需要を大きく上回るとして、コメ不足感は解消に向かうと強調している。 

 

 こうした情報などから、多くの流通の専門家は、10月半ば以降はスーパーでも4200~4500円に落ち着くとみている。9月以降も備蓄米の販売が延長されているので、新米が値下がりするまでは備蓄米で我慢して、下がったら思う存分新米を味わうというのが、一番安上がりかもしれない。 

 

(シニアエディター 関口一喜) 

 

 

 
 

IMAGE