( 326218 ) 2025/09/22 02:53:41 0 00 日テレNEWS NNN
22日告示の自民党総裁選をめぐり、日本テレビは党員、党友と答えた方を対象に独自の電話調査を行った。結果、小泉進次郎氏が32%でトップだった。また、去年石破首相に投票したと答えた人のうち41%が小泉氏に投票すると答えた。
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22日告示の自民党総裁選は、国会議員票295票と党員・党友票295票の合わせて590票を争う。日本テレビでは、党員・党友と答えた方を対象に、独自の電話調査を行った。総裁選の勝敗の行方のカギを握る党員票のトレンドを分析し、各陣営の反応を伝える。
まず、どの候補者を支持するか?
1位 小泉進次郎氏 32% 2位 高市早苗氏 28% 3位 林芳正氏 15% 4位 小林鷹之氏 7% 5位 茂木敏充氏 5% まだ決めていない 14%
この数字を、総数295票の党員票に換算すると、以下の通りだ。
1位 小泉氏 95票 2位 高市氏 83票 3位 林氏 45票 4位 小林氏 19票 5位 茂木氏 13票 (まだ決めていない 40票)
今回の調査をもとにした単純計算だが、現時点では小泉氏が高市氏を12票差で上回っていることになる。また、2位高市氏と林氏の差は38票となった。
世代別にみると、小泉氏は40代、そして70代・80代でトップの支持を集め、高市氏は50代・60代からトップの支持を集めている。小泉氏は幅広い年齢層から支持を得ているのが特徴で、高市氏は50代・60代を中心に支持された結果となった。
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今回の総裁選の党員票の中で最大の注目は、去年石破首相に投票した人が、今回は誰に入れるかだ。いわゆる“石破票”の流れを探るべく、前回は石破氏に投票したと答えた人に絞って今回の投票先を見てみると、以下のようになった。
1位 小泉進次郎氏 41% 2位 林芳正氏 21% 3位 高市早苗氏 11%
今回の調査では、“石破票”は小泉氏に最も多く流れている事がデータから見えた。これに、ある石破陣営の幹部は「石破首相は、閣内にいた林氏か小泉氏を支持するだろう、党員もそこを理解しているのだと思う」と指摘。ある小泉陣営の幹部は「石破政権で、高市氏が石破政権と距離を置いていた一方、小泉氏が閣僚で支えてきた事が要因だろう」と分析。別の小泉陣営の議員は「石破首相の支持層はリベラルな人が多いので、小泉氏に共感してるのだろう」と指摘した。
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また、今回の調査では「今の自民党に最も必要なことは何か?」を聞いた。
1位 野党と連携し政権を安定させる姿勢 25% 2位 世代交代 23% 3位 政治とカネに関する法律を厳守する姿勢 20% 4位 伝統や習慣を守る姿勢 10% (その他を除く)
「解党的出直し」が求められる自民党だが、党員は今、野党と連携して政治を前に進めることを求めている事が伺える。さらに、自民・公明の現政権に加わるなら、どの野党が望ましいか聞いたところ、以下の通りとなった。
1位 日本維新の会 28% 2位 国民民主党 27% 3位 立憲民主党 11%
ある閣僚経験者は「一般世論は国民民主への期待が高いが、自民党員に限定すると維新への連携を求める声が多いのは、普段党員と接していての肌感覚と同じだ」と指摘している。また、前回総裁選に立候補した議員は「前回は自民党が何ができるかを問われたが、今回は誰がトップでも、野党と安定して何を先に進めるかが問われている」と指摘している。
今回の調査に対して、ある小泉陣営の幹部は「思ったより党員票が伸びている」別の幹部は「議員票に加えて、党員票も着実に固めている。序盤戦は順調だ、戦略は間違ってなかった」「党員は高齢者が多く、小泉氏は高齢者の支持が強い」と指摘。一方で、ある自民党幹部は「小泉氏は、去年も序盤は勢いがあったが論戦でボロがでた」小泉陣営の幹部からも「去年のような、失言による失速リスクは恐れている」などと不安の声も出ている。
複数の議員が「現時点では、小泉陣営がかなり優位な戦いを進めている」と指摘。一方、高市陣営の関係者は「候補者同士の論戦をみてもらえれば、高市氏の評価がここから上がってくると思う」と指摘。去年の候補者の1人は「高市氏、林氏は論戦が得意でここから票を伸ばすかもしれない。小泉氏は1年でどう成長したか?厳しい目で見られるだろう」と話している。今回の調査でも、党員の14%が「決めていない」と答えていて、情勢は変わる可能性もある。
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