( 326963 )  2025/09/24 07:20:26  
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RKB毎日放送 

 

今年6月、福岡市南区の住宅で1歳の女の子の首にブラインドの紐が絡まり、窒息死する事故が起きました。 

 

紐やチェーンなどが子供の首に絡まる事故は全国で相次いでいますが、専門家は首の力が弱い3歳までの子供への注意を強く呼びかけています。 

 

■つかまり立ちをし始めたばかりの1歳児が家で・・・ 

 

雛樹ちゃんの母親(20代) 

「帰ってくるような気もするし、帰ってくるかな、どこいったかなって。でもおらんくなった時間の方がだんだん長くなってきて…おったのになあって」 

 

今年6月、この家で起きた事故で亡くなった雛樹(ひなた)ちゃん。当時1歳で、つかまり立ちをし始めたばかりでした。 

 

■両親は共働き 保育園に空きがなく祖母に育児を依頼 

 

事故が起こったのは6月21日の夕方。 

 

両親は共働きのため、2人の息子を保育園に預け、雛樹ちゃんの育児を祖母にお願いしていました。 

 

雛樹ちゃんの父親(40代) 

「娘が生まれてすぐから祖母の方に自宅に一緒に生活してもらって、自宅にいない間は面倒をみてもらうということで話をしていた。(事件)当日は妻の母親が自宅内で育児しているような状態」 

 

■買い物で外出したときに事故が起きた 

 

夕方になって、祖母が買い物をするため寝ている雛樹ちゃんを残したまま外出。 

 

誰もいなくなった住宅で、雛樹ちゃんの首にブラインドの紐が絡まる事故が起きました。 

 

雛樹ちゃんの父親 

「(近くの保育園が)娘がカーテンの裾の紐で首が絡まった状態で首つっていたとということで通報して頂いて、救急隊が駆けつけて、ガラスを割って救助して頂いた。カーテンの裾で首が引っかかる事件が起きるとは思ってもいなかったので、もうまさかという感じですね…」 

 

雛樹ちゃんは心肺停止の状態で病院に運ばれ、翌日の夕方、死亡が確認されました。 

 

雛樹ちゃんの母親 

「『どこ行ったの?』って(息子)が毎日聞いてくるので、ママも聞きたいけどなぁって。かといって帰ってきてほしいと言って帰ってくるわけでもないし・・・」 

 

 

雛樹ちゃんの父親 

「もっと私が父親としての責任を果たしていれば、短いながらにもっとたくさん笑えとったんやないかと。短い中で放置されて寂しいまま死んでいったというのが一番申し訳ない…」 

 

■警察は祖母を重過失致死の疑いで書類送検 取材に対し祖母は・・・ 

 

今回の事故について警察は、雛樹ちゃんを放置して死亡させたとして祖母を重過失致死の疑いで書類送検。 

 

RKBの取材に対し祖母はー 

 

祖母(50代) 

「悪いのは私です。孫のために一時的に買い物に出るなどいろいろな要因が重なった」 

 

■各地で同様の事故 専門家は「3歳までが特に危険」と指摘 

 

ブラインドの紐などが子供の首に絡まり、窒息する事故は各地で相次いでいます。 

 

窒息したあと数分で死亡する恐れがありますが、専門家は3歳までの子供が特に危険だと指摘します。 

 

注意すべき子供の年齢についてー(アメリカの研究によると) 

 

佐久総合病院 佐久医療センター 小児科医長 坂本昌彦さん 

「平均年齢がだいたい2・2歳くらい。2歳前後がリスクが高いと言われていますね。だいたい93パーセントが3歳以下だと。(3歳までは)頭の動きをうまくコントロールするのが難しくて、要するに首の筋肉がまだ発達していないからですね。だからこの時期の子供はすごく転びやすいんですね。(事故は)音を立てずに、そして静かに、短時間で起きてしまうと。保護者が近くにいても起きてしまう可能性がある」 

 

RKB毎日放送 

 

 

 
 

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