( 327006 )  2025/09/25 03:22:35  
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北海道・札幌市が「棺に十円玉を入れないで」と呼びかけている。

その背景には、火葬時に十円玉など金属類が溶けて火葬炉を傷める問題があり、高齢化に伴って火葬件数が増加する中、副葬品としての十円玉の持ち込みが増えていることが挙げられる。

地域には「さんずの川の渡し賃」として十円玉を入れる風習があるが、市は安全な火葬を促進するために新しい注意喚起のチラシを作成した。

(要約)

( 327008 )  2025/09/25 03:22:35  
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FNNプライムオンライン 

 

「棺に十円玉を入れないで」と、北海道・札幌市が異例の呼びかけです。 

 

その背景に何が? 

 

故人への最後の贈り物として、火葬する際に棺に入れる花や思い出の品。 

そうした副葬品について、札幌市が注意を呼びかけています。 

 

札幌市保健福祉局・藤田賢一さん: 

火葬件数がどんどん増えていく中で、副葬品による障害は無視できない。 

 

高齢化に伴い火葬件数が増加する中、市内の火葬場では金属類など、本来制限されている副葬品を棺に入れるケースが増えているといいます。 

 

中でも、特に苦慮しているのが十円玉です。 

 

札幌市山口斎場・妻木治支配人: 

火葬すると(10円玉などが)溶けて、台座になっているベッドに付着する。火葬炉を傷めたりとか、耐久性が衰えて取り換える頻度が多くなる。 

 

骨の変色につながる他、溶けた十円玉が火葬炉に付き、取りづらいのだといいます。 

 

では、なぜ十円玉を棺に入れるのか。 

背景にあったのは、地域特有の風習でした。 

 

札幌市民に聞いてみると、「さんずの川の渡し賃という形で入れる風習がある。実際に入れていると思う」「(親が亡くなった時)10円玉入れましたね。お守りとして持ってた」といった答えが。 

 

“さんずの川の渡し賃”として棺に入れたり、火葬後に残った10円玉をお守りにする風習が根強く残っているというのです。 

 

市はこれまでも役所の窓口などで注意喚起をしてきましたが、今回、新たにイラスト入りのチラシを作成。 

 

安全な火葬に協力してほしいと呼びかけています。 

 

 

 
 

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