( 327118 ) 2025/09/25 05:33:56 0 00 写真はイメージです Photo:PIXTA
この人、すぐ辞めるわ――。採用側がこのように思った途端、その選考は不採用に終わる可能性が一気に高まります。思わぬ落とし穴は、転職希望者が絶対に避けては通れない「履歴書」に潜んでいました。「採用で不利になる履歴書の特徴」とは。
昔は名の知られた大企業を退職しようとすると「何を考えているんだ!」と上司だけでなく周囲の大勢の人から慰留された時代もありました。ですが、現在はむしろ「会社に残り続けるリスク」のほうが意識されています。長年、同じ会社組織の中で同じ業務を同じように続けていると、ビジネスパーソンとしての価値が減ってしまうからです。
このような状況のせいか、人手不足も相まって、転職活動をしている人の中に「嫌だったらすぐに辞めればいい」と安易に考えている人を見かけることがあります。「すぐに辞めてしまいそうな人」は転職活動で不利になるので注意してください。また、本人に辞めるつもりがなくても採用する側が「この人はすぐに辞めそうだな」と判断してしまうケースもあります。
「すぐ辞める」といっても、「すぐ」の期間は一概にこれくらいとは言えませんが、一人前になる前に大した成果を出せないまま辞めてしまうのは個人にとってもよいことではありません。スキルや経験を充分に伸ばせないまま、時間だけ経過していくからです。新たに転職活動を行う手間や時間も負担になるでしょう。
「すぐ辞めてしまいそうな人」は履歴書にその傾向が現れます。短期間で周期的に転職を繰り返している人は、その可能性が高い。2年サイクルで転職している人なら「採用しても2年くらいで辞めてしまうだろう……」と警戒されるわけです。さらに面接で退職理由を質問し、すぐに辞めてしまう可能性を検討していきます。
もちろん転職してみたら事前の想定とはあまりにも違い過ぎた、という理由で短期離職するケースもあるでしょう。転職活動ではそうした事態に陥らないように転職活動をする個人の側も継続的に働ける環境かをきちんと確認することが大切です。
そこで見るべきポイントは「目の前の安心・安全」と「将来の希望」です。自分や家族の生活を支える給与や待遇がきちんとしていなければ、いくら将来有望な事業でもやっていけません。そして目の前の安心・安全が確保されていても、明るい将来を感じられなければ一生懸命働き続けることは難しい。この両方が満たされているかどうか。
逆に企業は転職が当たり前の時代に成長意欲の高い優秀な人材に活躍し続けてもらおうと思ったら、この2点を明確に示し続けていく必要があります。
【詳しくは…!】絶対に採用しないで!面接と履歴書で「すぐ辞める人」を見抜く方法
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丸山貴宏
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