( 327136 ) 2025/09/25 05:58:16 1 00 2025年10月から母子家庭を含む生活保護利用者に対して「生活扶助」が増額され、1人あたり月1500円の特例加算が実施されます。 |
( 327138 ) 2025/09/25 05:58:16 0 00 母子家庭で“生活保護”を受けています。「生活保護が10月から上がる」と聞きましたが、具体的にどのくらい上がるのでしょうか?
物価の高騰や光熱費の負担が続く中、生活保護を受けている母子家庭にとって「少しでも支給額が増えるのか」は大きな関心事です。最近、「10月から生活保護が上がる」と耳にした方も多いのではないでしょうか。
本記事では、その内容や対象、増額後にどのような影響があるのかを解説します。
2025年10月から、生活保護費の一部である「生活扶助」が増額されます。これは、生活必需品の物価上昇や電気・ガス代などの高騰を受けて、政府が行う特例的な支援措置の一環です。
実はこの支援、2023年度からすでに月額1000円の「特例加算」が始まっていました。そして今回、さらに月500円を上乗せする形で、1人あたり月1500円の加算となります。これは、2025年10月から2年間限定の措置として導入されます。
つまり、「10月から生活保護が上がる」というのは正確には、「生活扶助の部分に、特例加算としてさらに500円上乗せされる」という意味なのです。
生活保護は、世帯の構成や住んでいる地域によって金額が大きく異なります。母子家庭であれば、親1人と子ども1人または2人というケースが多いでしょう。加算額は「1人あたり月1500円」なので、たとえば以下のように増えます。
・親1人+子ども1人の場合
1500円 × 2人 = 月3000円の増額
・親1人+子ども2人の場合
1500円 × 3人 = 月4500円の増額
つまり、母子家庭では「世帯の人数分」増額されるため、扶養する子どもの人数が多いほど、支給額も大きくなるということです。
ただし、実際に受け取る金額は、「生活扶助の基準額」「年齢」「地域区分」によって異なるため、細かい数値はお住まいの自治体の福祉事務所に確認するのが確実です。
今回の増額には、以下のような背景があります。
・物価の高騰が続いているため
食品・日用品・光熱費などの値上がりが続いており、現行の生活扶助基準では生活が成り立たないという声が多く上がっていました。
・社会的な公平性の確保
最低限の生活を保障するという生活保護の目的を守るためにも、物価の変動に応じた柔軟な対応が必要と判断されました。
・一時的な支援措置としての性格
今回の加算は「2025年10月から2年間の特例」として実施されます。恒久的な制度変更ではないことにも注意が必要です。
こうした背景から、生活保護利用者の生活安定を目的とした支援が進められているのです。
月数千円と聞くと「それだけ? 」と思うかもしれませんが、固定費の足しにしたり、子どもの教育費や日用品費に充てたりすることで、家計に余裕が生まれやすくなります。
たとえば、こんな使い方が考えられます。
・学用品や教科書、給食費など、意外と出費がかさむ子ども関連の支出に充てる
・エアコンや暖房の使用によって増える光熱費の補填
・少しでも貯蓄にまわして、急な出費に備える
また、制度変更は予告なく終わることもあるため、「今のうちに使い道を見直しておく」ことも大切です。
2025年10月からの生活保護費の増額は、「生活扶助」部分に限られていますが、1人あたり月1500円の特例加算は母子家庭にとっても大きな意味を持ちます。
世帯の人数によっては、月3000円〜4500円の増額となり、子どもの学費や生活費の足しにできるのはうれしいポイントです。特に、電気代・ガス代がかさむ冬場には助けになるでしょう。
この支援は2年間限定の特例措置ですので、制度を正しく理解し、必要に応じて福祉事務所に確認を取りながら、自分の家計を見直すチャンスとして活用してみてください。
小さな増額でも、日々の生活を支える安心材料のひとつとして、上手に役立てていきましょう。
出典 厚生労働省 保護課 社会・援護局関係主管課長会議資料
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部
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