( 327221 )  2025/09/26 03:11:11  
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群馬県の小川晶前橋市長が、既婚男性幹部職員との不倫疑惑について臨時記者会見を開き、ラブホテルでの「会合」を認めつつも「男女の関係はない」と否定しました。

市長は公用車で何度もラブホテルへ行ったことを認め、「プライベートでも仕事の相談をしていた」と釈明しましたが、その弁明は疑問を呼び、県知事や市議会の反応も厳しいものでした。

小川市長は今後の進退について「第三者と相談する」としていますが、信頼回復には難しい状況です。

(要約)

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苦しい言い訳 

 

公用車でラブホ通い——群馬県の小川晶・前橋市長(42)は9月24日夜、同日にニュースサイトで報じられた同市の既婚男性幹部職員との不倫疑惑について臨時記者会見を開いた。小川市長は10回以上にわたってこの職員とラブホテルで「会合」を行なっていたことを認めたが、「男女の関係はありませんでした」と疑惑を否定。しかし「誤解を招く軽率な行動だった」として進退について「第三者と相談する」と含みを残す、不思議な弁明会見となった。  

 

NEWSポストセブンの報道によると、小川市長と男性職員は今年7月から9月の間だけで計9回ホテルを訪れており、うち6回は同じロードサイド型のラブホテルに入室。中には公用車で合流した後に男性の車に乗り換え、ラブホにチェックインという公私混同ぶりが懸念される逢瀬もあったという。 

 

このうち、9月10日は災害の危険性がある「記録的短時間大雨情報」が県内に発令されていた状況下だった。これらについて小川市長は同サイトの取材に「ホテルに行ったことは間違いありません」と認めたうえで、こう釈明していた。 

 

「(男性幹部には)プライベートでも仕事に関する相談や打ち合わせに乗ってもらっていました。2⽉頃までは飲食店やカラオケボックスで話をしていましたが、周りの目があり、仕事の具体的な会話もできないことから、人目を気にせず話ができるところということで、ホテルはどうかと提案を受けたものです」と回答。男性が妻帯者であることも「知っています」と答えた。 

 

市長が「打ち合わせに使用したと」主張するラブホテルは前橋市の郊外にある老舗ホテルで、付近には緑豊かな自然が目立つ。部屋数は20前後で、老夫婦が経営している。地元住民はこう語る。 

 

「30年以上前からある、前橋の代表的な老舗ホテルだよ。昔から老若男女、知らない人はいないのでは。豪華なつくりで、充実した自販機があったり、露天風呂もある部屋もあり、ほかのホテルと比べて単価は高めです。周りに自然が多いから、人目につかないホテルとしても知られている。NEWSポストセブンが撮影していた部屋は、露天風呂が付いている部屋で、他の部屋より1500円程度高い部屋。まあ“打ち合わせ”には使わないね」(地元住民) 

 

ラブホテルの男性オーナーを直撃すると、多くは語らなかったが「市長は確かにここの露天風呂付の部屋を使ったよ」と訪れていたことを認めた。 

 

 

本人のホームページなどによると、小川市長は千葉県匝瑳市の出身の独身女性。農家を営む父親と公務員の母親の背中を見て育ち、中学ではバレーボール部、高校では少林寺拳法部に所属、茶道もたしなんで「文武両道」を目指し、中央大学法学部に進学。在学中の2005年に司法試験に合格し、06年には前橋地方裁判所で司法修習、07年に群馬県弁護士会に登録し、前橋市内の法律事務所に勤務した。 

 

そして4年後の2011年に民主党公認で県議選に出馬して当選、4期目の途中の2024年2月、革新系の推薦や支持を受け前橋市長選で現職を破って初当選、女性として初めての前橋市長に就任していた。 

 

小川市長の釈明会見を受け、群馬県の山本一太知事は「10回以上2人でラブホテルに行っていて『男女の関係はない』と言い訳するのは見苦しい。地域のイメージを背負う市長が(窮地に立たされたときに)平気でウソをつくと思われれてしまう」と前橋市や群馬県のイメージダウンを懸念。出処進退について「決めるのは本人だが、ここからどういう流れが起きていくのかよく考えて対応した方がいい」と述べた。 

 

お膝元の前橋市議会では26日の本会議で市長が説明をすることになったという。保守系会派のベテラン市議はこう落胆の表情を浮かべた。 

 

「あんな説明で納得できるわけはない。複数回にわたってホテルへ行ったことは認めて、男女の関係はないなんて言い逃れはできない。しかもラブホテルなら余計に無理がある。進退に言及する以前に、記者会見できちんと説明しようとしないのは不誠実と見られても仕方がない。 

 

小川市長はこれまでの議会では、真摯に説明に取り組むし、仕事面は手堅いイメージがあった。今回の釈明会見を聞く限りいつもの小川市長とはほど遠いので、嘘をついているのかなと違和感があります。ちゃんと本当のことを話すべき」 

 

群馬県政や前橋市政に詳しい地元記者はこう話す。 

 

「福田赳夫・康夫父子、中曽根康弘、小渕恵三と全国最多の4首相を輩出した群馬県はご承知の通り、全国屈指の自民帝国だった。しかし2022年11月に『しんぶん赤旗』が報じて火がついた自民党裏金問題、さらには同月に前橋市の副市長が官製談合事件で起訴されるなど、市民の信頼が揺らいでいた。 

 

2024年の市長選で4選を目指した山本龍氏は衆院議員だった小渕恵三氏の地元秘書や国会秘書を務めた保守のど真ん中。こうした状況下で革新系に担がれた小川氏が、学校給食の無償化や保育の負担軽減、こども基本条例制定などを掲げて当選した。 

 

実家が米農家で、司法修習で訪れた前橋の住みやすさが気に入ったそうですよ。温泉と祭りが好きで神輿の同好会に入っていて、ストレス発散は漫画だとか。不倫もですが、ホテルに行くために公用車を使ったケースもあることから、これまでの走行履歴の開示を求める声もあります」 

 

浴衣を着こなし、普段から気さくで人との距離感が近いことでも知られていたという小川市長。もはや肉食のイメージは拭い去りがたく、「ラブホに行き過ぎる市長」として後世に語り継がれることは確定だろう。 

 

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班 

 

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