( 327251 )  2025/09/26 03:45:27  
00

大阪高裁は、2023年4月に和歌山市で岸田首相の選挙演説会場に爆発物を投げた木村隆二被告の控訴を棄却し、懲役10年の1審判決を支持した。

木村被告は、選挙制度に対する自身の主張を広めるために、岸田氏らが死亡する可能性を認識しつつ爆発物を投げたことが明らかになっている。

控訴審では、弁護側は殺意を否認し、1審の事実認定の誤りを主張したが、裁判所はこれを退けた。

判決後、木村被告は裁判長に対し不満を表明し、名誉毀損で訴える意向を示した。

(要約)

( 327253 )  2025/09/26 03:45:27  
00

大阪高裁 

 

 和歌山市で2023年4月、岸田首相(当時)の選挙演説会場に爆発物を投げ込んだとして、殺人未遂や爆発物取締罰則違反など五つの罪に問われた木村隆二被告(26)の控訴審判決で、大阪高裁(石川恭司裁判長)は25日、懲役10年(求刑・懲役15年)とした1審・和歌山地裁の裁判員裁判判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。 

 

 1審判決によると、木村被告は、世間に注目されれば選挙制度に関する自身の主張を知ってもらえると考え、23年4月15日、和歌山市の漁港で、衆院補選の演説会場にいた岸田氏らが死亡する可能性を認識しながら、爆発物を投げて爆発させ、選挙の自由を妨害した。聴衆と警護の警察官の計2人が軽傷を負った。 

 

 控訴審で、弁護側は1審に続いて殺意を否認し、「1審は事実認定を誤っている」などと主張。検察側は控訴棄却を求めていた。 

 

 木村被告は、裁判長から主文を言い渡された後、着席したまま手を挙げ、小声で「あの……」と話し出した。裁判長から「あなたの発言する機会ではありません。静かにしていてくださいね」と制止され、いったんは黙ったが、その後も「どういう風に?」などと小声でつぶやいていた。 

 

 判決の読み上げが終わると席を立ち、裁判長に対し、大きな声で「裏金をもらって判決を書いたんですか」と訴えた。さらに検察官に近づいていき、「裁判官を名誉毀損(きそん)で訴えます」と語りかけた。退廷間際にも、裁判長を見ながら、「あなたを告訴します」と語った。 

 

 

 
 

IMAGE