( 327378 ) 2025/09/26 06:13:03 0 00 多数の来場者で混雑する万博会場=大阪市此花区
大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は25日、販売された万博の入場券が来場枠不足で大量に未使用になっていることを受け、27日から閉幕前日の10月12日まで、東ゲート前のチケット引換所で当日券に交換すると発表した。公式サイトでの新規の入場券販売は30日に終了し、入場ゲート前での当日券販売も26日に終了する。新規販売を止めて来場枠を確保し、未使用券の解消を促す狙いだ。
交換枚数は1日あたり数百枚。ほかに来場枠を確保するにはキャンセル待ちをするか、来場2日前に予約が可能になる1日あたり数千の予約枠を確保するしかなく、10月13日の閉幕日までに約130万枚とみられる未使用券の解消には遠く及ばないのが実情だ。
万博は交通アクセスが限られる人工島の夢洲(ゆめしま)で開催されたことから、混雑を抑制するために来場日時の事前予約制が採用された。ただ人気の高まりを背景に予約枠の獲得は徐々に困難になり、現在は公式サイト上では閉幕までのほぼすべての枠が「空き枠なし」の状態になっている。
このため入場券を事前に購入したものの、入場予約ができないケースが発生している。入場券は19日までに約2186万枚が販売されており、一般来場者は20日までに約2052万人が来場した。単純計算で約130万枚が未使用のままになっている計算だ。
協会幹部は25日、今回の施策について「少しでもやれることをやって来場したい人に対応したい」と強調した。当日券への交換は午前11時から行われるが、交換が終わったかなどの周知は現場で行うという。
来場しても交換できず、入場できない人が多数現れる可能性については、「やらないよりかは誠実な対応だ」とした。協会は未使用券の払い戻しは行わない方針を示している。(黒川信雄)
|
![]() |