( 327533 ) 2025/09/27 04:33:28 0 00 故障していた車用出入り口の防水扉=2025年9月23日午後4時8分、三重県四日市市、兼田徳幸撮影
記録的な大雨によって水没した三重県四日市市の地下駐車場の防水扉が故障していた問題で、駐車場所有者の国土交通省は26日、管理を担う民間事業者から2021年末に報告を受けながら修繕などの対応をしていなかった、と明らかにした。
駐車場の復旧を検討するため同省が設けた有識者委員会の初会合で、同省三重河川国道事務所の大吉雄人所長が経緯を説明した。
大吉所長によると、21年12月に管理運営を担う民間事業者から月報の提出を受け、22年1月に打ち合わせを行ったが、「修繕の役割分担を協議中だった」と述べた。
大吉所長は「そういう状況であっても、速やかに協議を整えるべきだった。代替的な措置を含めて対策を行うべきだったということについて、利用者の方々におわびを申し上げたい」と謝罪した。
地下駐車場は、国が建設した国道1号側と第三セクターが整備した市道側があり、車の出入り口が3カ所、歩行者用の出入り口が7カ所ある。これらの出入り口から大量の雨水が流れ込み、車274台が浸水被害に遭った。
電動式の防水扉は車が出入りするスロープの地上側にある。金属製で、高さ約1メートル。3カ所全てに設置されていたが、国道側の2カ所が故障していた。(兼田徳幸)
朝日新聞社
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