( 327648 ) 2025/09/27 06:47:50 0 00 Bloomberg
(ブルームバーグ): 自民党総裁選に出馬している小泉進次郎農相は26日の記者会見で、牧島かれん元デジタル相の事務所が陣営関係者に対し、動画配信サイトに小泉氏を称賛する投稿を行うよう要請するメールを送付していたことを認めた。
小泉氏は、「当該事務所の独自の判断としてコメントの参考例を示したメールを送付したと報告を受けている」と説明。「最終的に起こってしまったことの責任は私にあり、批判は私がお受けしたい」と述べ、再発防止を徹底し総裁選に臨みたいと話した。
同問題に関しては今週発売の週刊文春が報じていた。メールには「ビジネスエセ保守に負けるな」など、他の候補を批判するコメントも例示されていたという。小泉氏は、参考例の中に「一部行き過ぎた表現があったことは適当でない」との認識を示した。
総裁選には小泉氏のほか、高市早苗前経済安全保障担当相、林芳正官房長官、小林鷹之元経済安保担当相、茂木敏充前幹事長の計5人が立候補している。
情勢調査
総裁選は国会議員票、党員票それぞれ295票の計590票を争う。1回目の投票で過半数を得る候補がいなければ上位2人による決選投票で新しい総裁を決める。昨年の総裁選で上位につけた小泉、高市両氏が有力とみられている。
日本テレビが23、24両日に党員・党友と答えた人を対象に行った調査によると、高市氏を支持すると答えた人が最多の34%、次いで小泉氏が28%だった。高市氏を支持する人は前回19、20日に行った調査より6ポイント増加、一方で小泉氏を支持する人は前回調査から4ポイント減少した。
国会議員票に関しては、小泉氏がリードしているとJNNは報じている。独自調査を基に、全体の3割弱に当たる約80人が支持していることが分かったと26日、伝えた。小泉氏に次いで林、高市両氏が約50人の支持を獲得しているという。
「シカ蹴る」発言
高市氏を巡っては、22日の所見発表演説会で、外国人観光客を念頭に地元・奈良県の奈良公園にいるシカを「足で蹴り上げるとんでもない人がいる」と発言したことが波紋を呼んでいる。
24日の日本記者クラブで根拠を問われた高市氏は、「自分なりに確認した」と説明したが、詳細には触れなかった。立憲民主党の蓮舫参院議員はX(旧ツイッター)で「極めて違和感を覚えました」と指摘。「どなたが総裁になっても。私は国会質問に備えます」と追及する構えをみせている。
一方、小泉氏は26日の会見で、高市氏の発言に関し、何を訴えるのかは候補者の判断であり、「論評すべき立場ではない」と述べるにとどめた。
(c)2025 Bloomberg L.P.
Akemi Terukina
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