( 327708 ) 2025/09/28 03:09:47 0 00 伊東市議会で不信任決議が可決され、議場を後にする田久保真紀市長=9月1日(青山博美撮影)
学歴詐称疑惑が問題となっている静岡県伊東市の田久保真紀市長が、市内の伊豆高原の大規模太陽光発電所(メガソーラー)計画に反対していることなどから、SNSで田久保氏を支持する声が増えたことが、投稿の分析から明らかになった。学歴問題が浮上し、市議会で追及された6月25日以降、X(旧ツイッター)では田久保氏への「否定的」な投稿が多数を占めていたが、9月8日と9日には「肯定的」な投稿が上回った。田久保氏サイドもメガソーラー反対を前面に打ち出し、巻き返しを図っているようだ。
田久保氏に関連するX投稿をソーシャルメディアなどの分析を行う米メルトウォーターのSNS分析ツールで調べたところ、学歴問題が表面化した後、否定的な投稿は43万件超に上り、肯定的な投稿の10倍以上だった。
しかし、今月に入り、北海道の釧路湿原国立公園周辺でのメガソーラー建設に反対する意見が盛り上がると、メガソーラー反対派である田久保氏を応援する書き込みが急増。9日には肯定的な投稿が5376件に上り、関連投稿全体の61%を占めた。
「メガソーラー」という言葉の投稿数は、学歴問題が浮上した当初の1週間は上位10語に入っていなかったが、直近では「学歴詐称」関連に次いで多い。投稿者の多い地域をみると、東京、神奈川、大阪など大都市圏が上位を占めている。
ただ、田久保氏への肯定的な投稿は今月上旬に2日間にわたって逆転したものの、現在は再び否定的な投稿が優勢になっている。田久保氏を巡る投稿量は全体的に減少傾向にある。
学歴問題が発覚するまでは、かつてメガソーラー反対運動に従事してきた田久保氏に肯定的な投稿が多くみられた。最近になってメガソーラー反対を強く打ち出した田久保氏の姿勢には、ネット世論を味方に支持の回復を狙う思惑も透けてみえる。(西山諒)
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