自民党総裁選に出馬中の小泉進次郎農相は、視察後に報道陣に対し、自身の陣営の広報班長であった牧島かれん元デジタル相が辞任した理由として、殺害予告や事務所への爆破予告が寄せられていることを明らかにした。

進次郎氏は「責任を持って戦っていく」と強調し、同様の事態が再発しないよう努める意向を示した。

また、牧島氏は警察に相談していることも伝えた。

総裁選には他にも複数の候補者が出馬している。

（要約）

視察後、報道陣の取材に応じる小泉進次郎農相（撮影・中山知子） 

　自民党総裁選（10月4日）に出馬している小泉進次郎農相（44）は27日、東京都内で視察後、報道陣の取材に応じ、自身の陣営内で、進次郎氏を称賛するコメントの参考文例を示しながら「ニコニコ動画」に投稿をするよう要請が行われていた問題をめぐり、広報班長を辞任した牧島かれん元デジタル相のもとに、殺害予告や事務所への爆破予告が寄せられていることを明かした。 

　今回の件は、進次郎氏陣営で広報班班長を務めていた牧島氏の事務所側が行っており、牧島氏は26日、班長を辞任した。 

　進次郎氏はその経緯について「当該議員には殺害予告や事務所への爆破予告が寄せられている。本人も身の危険を感じている中、選対本部長の加藤（勝信財務相）さんとも相談した上で、ご本人の意向を受け入れた方がいいという判断で、担当から外れることになった」と、説明。その上で「同じようなことは2度と起こさないよう、緊張感を持って最後まで戦い抜いていきたい」と述べた。 

　「陣営で起きたことは、最後の責任はトップの私にある。責任をしっかりしょった上で、最後まで戦っていきたい」と、強調した。　牧島氏に対する殺害予告などをめぐっては、すでに警察に相談しているとも明かした。 

　総裁選には小林鷹之・元経済安保担当相（50）、茂木敏充前幹事長（69）、林芳正官房長官（64）、高市早苗・前経済安保担当相（64）も出馬している。