( 327848 )  2025/09/28 05:55:52  
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JR九州の古宮社長(26日、福岡市博多区で) 

 

 西九州新幹線(武雄温泉―長崎)の武雄温泉駅(佐賀県)から九州新幹線までの「未整備区間」を巡り、JR九州の古宮洋二社長は26日の記者会見で、山陽新幹線と同じフル規格によって佐賀駅ルートで整備した場合の在来線特急のあり方について、「ある程度残していくと思う」との見解を示した。 

 

 佐賀県は整備費の地元負担と並行在来線の利便性低下を強く懸念しているが、古宮氏は在来線の長崎線と佐世保線について、「経営分離を前提としていない。(佐賀県内の)鳥栖、佐賀、江北駅などは多く利用してもらっている」と述べた。 

 

 博多―佐世保間で運行している特急については「武雄温泉で乗り換えるのはどうなのか、となる」と述べ、一定の本数を存続させる意向を示した。 

 

 新幹線の並行在来線を巡っては、国は原則として、着工条件の一つに経営分離への地元同意を挙げているが、この条件に固執すると西九州新幹線の整備はできないとの見方も出ている。 

 

 

 
 

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