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ナインに胴上げされたソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:小池義弘】 

 

■ソフトバンク 4ー1 西武(27日・ベルーナドーム) 

 

 ソフトバンクが27日、ベルーナドームでの西武戦に勝利し、2年連続となるパ・リーグ優勝を果たした。リーグ制覇は前身のダイエー、南海時代も含めて21度目。2005年に球団がソフトバンクとなってからは、21年間で8度目の栄冠となった。 

 

 優勝が決まると小久保裕紀監督が胴上げで7回宙に舞い、歓喜の瞬間を味わった。孫正義球団オーナーも続き、5回宙に舞った。優勝インタビューで小久保監督は「優勝が決まった瞬間は我を忘れて喜びすぎました」とコメント。「選手たちにこういう形で胴上げしてもらって感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びを噛み締めた。 

 

 先発の有原航平投手が初回にいきなり3連打を浴び、先制点を献上する苦しい立ち上がり。しかし、2回、柳町達外野手の中前打を足がかりに、2死一塁の場面で海野隆司捕手が右前打、続く野村勇内野手の中前適時打で同点に追いついた。 

 

 勝負を分けたのは5回の攻撃だ。先頭の野村勇が中前打、柳田悠岐外野手も右前打で続く。川瀬晃内野手のバントは失敗に終わったが、栗原陵矢内野手が右中間を破る2点適時二塁打を放って勝ち越しに成功。さらに柳町も右前適時打を放って、この回一気に3得点を奪った。 

 

 3点のリードをもらった有原は7回まで投げて1失点と好投。リリーフ陣も無失点リレーで繋ぐと、最後はシーズン途中から守護神として獅子奮迅の活躍を見せてきた杉山一樹投手が締めくくって歓喜の瞬間を迎えた。 

 

 今季は開幕から主力選手の離脱が相次ぎ、苦しい春先を過ごした。開幕カード後には主軸の近藤健介外野手が腰を手術、4月11日には柳田悠岐外野手が自打球で右脛骨の骨挫傷を負って長期離脱に。今宮健太内野手も怪我による度重なる離脱を強いられるなど、決して盤石な体制ではなかった。 

 

 一時は最大で借金7を背負うなど、最下位に沈むこともあった。それでも、中堅や若手選手が主力離脱の危機を救い、交流戦を12勝5敗1分で制して勢いに乗った。ここまで139試合を消化して84勝51敗4分けの貯金33。主力を襲った数々のアクシデントをチーム一丸となって乗り越え、驚異的な強さを見せて栄光を手にした。 

 

Full-Count編集部 

 

 

 
 

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