( 328193 )  2025/09/30 03:24:09  
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自民党総裁選挙をめぐり、小泉氏の陣営が、配信動画にほかの候補を中傷するような投稿を陣営関係者に依頼していました。次期総裁の有力候補に突如吹いた逆風。この問題が、総裁選にどれほど影響を与えるのか。小泉氏の支援者からは落胆と怒りの声が。【真相報道バンキシャ!】 

 

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27日、都庁の会議室に集まった女性経営者たち。そこにやってきたのは、“渦中の人物”小泉進次郎氏だ。 

 

参加者と言葉を交わし、笑顔の小泉氏。小池百合子東京都知事に呼ばれ、「女性の活躍」をテーマにした会合に参加。終始、笑顔を見せていた。しかし、このおよそ5時間前。小泉氏は硬い表情でカメラの前に。 

 

小泉進次郎氏(44) 

「陣営で起きたことは、最後の責任は私にあるので、その責任をしっかりと背負ったうえで、最後まで戦い抜いていきたい」 

 

告示を受け、総裁選が本格化する中で明るみに出た今回の問題。発端となったのは1通のメール。小泉陣営の広報班長を務めていた、牧島かれん元デジタル大臣の事務所が、陣営の関係者に送ったものだという。 

 

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その内容は、「小泉氏の記者会見動画」に、“応援コメント”を書き込むよう呼びかけるもの。 

 

例えば、「総裁まちがいなし」、「泥臭い仕事もこなして一皮むけたのね」。さらに、ほかの候補者を中傷するようなコメントもあげられていた。 

 

これが「ステルスマーケティング」、いわゆる“ステマ”だと指摘されているのだ。 

 

このコメント例が実際にどのくらい投稿されたのか。バンキシャ!は徹底リサーチ。そして、この問題が総裁選の行方にどこまで影響するのか…。 

 

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26日、小泉氏とトップ争いをしているとみられる高市早苗氏は、名古屋へ。およそ150人の支援者を前に決起集会を行った。 

 

高市早苗氏(64) 

「ようやく自民党も、初の女性総裁が出てきたか」 

 

支援者 

「そうだ!!」 

 

高市氏 

「ありがとうございます」 

 

小泉氏の問題を受けてか、勢いづく高市陣営。東京・有楽町では、陣営は高市氏の顔がラッピングされた車で全国を回り支援を呼びかけているのだ。その名も「Veanas(ヴィーナス)号」。よく見ると、少しスペルが違うような…。 

 

高市陣営ボランティア 

「(右から読むと)サ(sa)、ナ(na)、エ(e)、V」 

 

「サナエさん勝ってくださいってこと」 

 

高市氏支持の党員は、小泉陣営の問題をどう考えるのか。 

 

高市氏を支持・自民党員 

「ステマの」 

 

「ずるいよね~」 

 

「あそこの陣営はそういうことをしなければ、戦えないということでは」 

 

「僕らはそれを揶揄(やゆ)するつもりはありません」 

 

「かわいそうだな、こういうことしないといけないのか」 

 

 

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“ステマ”と指摘される問題に揺れる小泉陣営。一体、どのような「応援コメント」を依頼したのか。文面に挙げられた例を見てみると。 

 

「ようやく真打ち登場!」 

 

「去年より渋みが増したか」 

 

「期待感しかないでしょ」 

 

小泉氏を称賛するような例に加えて、 

 

「ビジネスエセ保守に負けるな」 

 

「やっぱり仲間がいないと政策は進まないよ」 

 

ほかの候補者への中傷ととれるようなコメント例もあった。 

 

実際に、これらのコメント例は投稿されたのか。バンキシャ!は、今月20日に配信された1時間20分に及ぶ立候補会見の動画をくまなくチェック。 

 

バンキシャ! 

「ありました。『あの石破さんを説得できたのすごい』」 

「メールと同じ文言です」 

 

バンキシャ! 

「ここにもあります。『ビジネスえせ保守に負けるな』」 

 

メールにあげられた例と同じコメントを7件確認することができた。さらにこの7件は、同一のIDから投稿されていたこともわかった。 

 

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では、この問題を他の候補者たちはどう考えているのか。 

 

西村博之氏 

「いま、国民の関心はなんだろうってコメント見てると、『ステマ』って書かれているわけです」 

 

27日夜、生配信された討論会で、進行をつとめた西村博之氏が“ステマ”に切り込むと。 

 

小林鷹之氏(50) 

「小泉候補自身も謝罪をされていますし、再発防止に努めると言っていますので」 

 

茂木敏充氏(69) 

「責任を感じるという話もされていますので、みんなフェアにONE自民でやっていきたい」 

 

林芳正氏(64) 

「放っておいても(投稿されたような)コメントは出てたと。ちょっと、もったいない感じだった」 

 

そして、最大のライバルとされる高市氏は。 

 

高市早苗氏(64) 

「自民党内のことについては、左に同じということで同じ意見」 

 

西村博之氏に「当事者として、隣(小泉氏)に…」とうながされると、高市氏が、小泉氏と笑い合う場面も。高市は「見つめ合ってどうする」と笑いを誘った。 

 

小泉氏は最後に、「他の候補のみなさんには、今の問いに答えなくてはいけない環境を作ってしまったことも、大変申し訳なく思います」と陳謝した。 

 

 

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では、小泉氏を支持する党員はどうみたのか。 

 

小泉氏を支持・自民党員 

「気持ちは分かる。誰でも自分のこと悪く言われるより、良く言われたいのは分かるけど、やっぱりあまりいい選択ではなかった気がします」 

 

バンキシャ! 

「今後の投票に影響あるかないか?」 

 

小泉氏を支持・自民党員 

「なくはない、どっちかいうと」 

 

小泉氏の地元、神奈川県横須賀市。小泉氏を支えてきた市議会議員は、複雑な胸の内をバンキシャ!に明かした。 

 

小泉氏を支持・横須賀市議 

「もうがっかりしちゃって。だって、みんな一生懸命(応援)やってるんだから。やっている人間のことを考えてもらいたいよね」 

 

「進ちゃんを応援するかどうか、応援団で力を提供してるんだから。そこはあくまでも信頼関係だから」 

 

(9月28日放送「真相報道バンキシャ!」より) 

 

 

 
 

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