( 328328 )  2025/09/30 06:00:52  
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記者会見で大阪・関西万博パビリオンでの労働法令違反の相談について説明する関西万博関連ユニオンのメンバーら=29日午後、大阪市 

 

大阪・関西万博で働くスタッフらでつくる労働組合「関西万博関連ユニオン」(大阪市西区)は29日、ヨルダン館など少なくとも4つのパビリオンで、民間業者と雇用契約を結んだアルバイトや従業員から、給料の未払いなど労働法令に違反する相談があり、一部で労使間の争議が行われていると発表した。 

 

ユニオンによると、ヨルダン館ではアルバイトらへの研修日の給料が支払われず、未払いを指摘したアルバイトが勤務日を減らされたという。雇用する業者側は給料を支払うと述べているものの、時期や額は明示されていないとしている。 

 

サウジアラビア館のレストランでは、残業代が支払われない状態が続き、10時間以上にのぼる月もあったという。両パビリオンを含め、韓国館やオーストラリア館など少なくとも計4館で未払いや契約にない給料の天引きなどの相談があり、中には労使間で争議が進んでいるケースもある。 

 

ユニオンは同日、万博での労働環境の調査と、各パビリオンや民間業者への労働法順守の指導を行うよう日本国際博覧会協会に申し入れた。南尚亨(なおと)書記長は「主催者として、協会にも責任ある対応を求めたい」と述べた。 

 

 

 
 

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