( 328361 )  2025/09/30 06:32:30  
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日本銀行の野口旭審議委員は、29日の札幌市での講演で、政策金利調整の必要性が増していると指摘しました。

彼は利上げに慎重な立場を取っているが、市場では日銀が早期利上げを判断する可能性が高まっているとの見方があります。

野口氏は、経済・物価情勢について上方リスクが増しており、物価安定目標の達成に近づいていると述べました。

しかし、米国の関税政策による下方リスクも存在するため、慎重に見極める必要があると警鐘を鳴らしました。

日銀は9月の会合で金利を0.5%に据え置く決定をしましたが、一部の委員が利上げを提案しました。

(要約)

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日銀本店に入る野口旭審議委員(19日) 

 

 日本銀行の野口旭審議委員は29日に札幌市で行った講演で、「政策金利調整の必要性が、これまで以上に高まりつつある」と指摘した。野口氏は政策委員の中では利上げに慎重な「ハト派」とされており、市場では、日銀が早期利上げを判断する可能性が高まったとの見方が出ている。 

 

日本銀行本店 

 

 野口氏は講演で、「我が国の金融政策は今、状況の見極めが必要な局面に差し掛かっている」と説明した。経済・物価情勢については、「上方リスクの重みが増している」と語り、日銀が掲げる2%の物価安定目標については、「達成は着実に近づいている」と指摘した。 

 

 一方、日本経済については、「米国の関税政策による大きな下方リスクに直面している」と指摘。「当面は、物価の基調を可能な限り慎重に見極める必要がある」とも語った。 

 

 日銀は9月18、19日に開いた金融政策決定会合で、政策金利を0・5%程度に据え置くことを決めた。ただ、政策委員2人が据え置きに反対し、0・75%程度への利上げを提案した。 

 

 

 
 

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