( 328506 )  2025/10/01 05:27:11  
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明治安田生命保険が30日に発表した「子育て」に関するアンケートによると、2024年には出生数が70万人を下回る見通しで、「2人目を望む」割合が過去最低の33.3%に減少しました。

ネガティブな理由としては、年齢や将来の収入面、生活費への不安が挙げられています。

経済状況が改善すれば約70%が「2人目を望める」と回答し、その理由は自身や配偶者の収入アップや物価安定。

このため、子育て費用の負担感が強く、83.3%が負担を感じており、特に「食費」が最も負担とされています。

また、教育関連支出の格差が将来的な所得や成功に影響を与える可能性があると分析されています。

(要約)

( 328508 )  2025/10/01 05:27:11  
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FNNプライムオンライン 

 

明治安田生命保険は30日、0〜6歳の子どもが1人いる男女を対象に行った「子育て」に関するアンケート結果を公表しました。 

 

2024年に出生数が初めて70万人を下回ったなか「2人目を望む」人の割合は33.3%となり前の年(36.3%)から3.0ポイント減少し、2018年の調査開始以来過去最低になりました。 

 

「2人目を望む」ことにネガティブな人(2人目は欲しいが難しい・欲しいと思わないと回答した人)の理由をみると、「年齢的な不安」(49.8%)、「将来の収入面への不安」(45.5%)、「生活費がかかる」(34.6%)といった、年齢・金銭的な要因が中心だったということです。 

 

一方で、ネガティブな回答をした人のなかでも、経済的な状況などが改善すれば「2人目を望めるようになる」と回答した人が約7割(69.8%)となり、その理由のトップ3は「自身の収入アップ」(35.5%)、「配偶者の収入アップ」(31.2%)「物価高がおさまれば」(24.3%)でした。 

 

金銭面での悩みは“2人目を望む”ためには、金銭面での悩みの解決が必要であることがわかります。 

 

さらに、自身や配偶者の働き方が柔軟であれば「2人目を望める」(自身の働き方が柔軟であれば:21.6% 配偶者の働き方が柔軟であれば:18.9%)といった回答もあり、「夫婦双方の柔軟な働き方も、2人目の壁を超える重要な要素かもしれません」と分析しています。 

 

子育てにかかる費用は4万1162円で、前の年から158円減りましたが高止まりしています。子育て費用を負担と感じる人は83.3%と8割を超えています。 

 

最も負担に感じる子育て費用は「食費」(46.7%)で、次いで「習い事・お稽古事」(36.3%)、「保育園・幼稚園代」(35.9%)の順でした。 

 

また、45.6%が子育て費用を節約していると回答し、節約している項目は「食費」(50.0%)や「衣類費」(44.2%)を節約しているという回答が、上位を占める一方、「習い事・お稽古事」を節約している人は、わずか15.1%でした。 

 

明治安田総合研究所の藤田敬史エコノミストは「習い事が、単なる消費ではなく、子どもの将来の所得や社会的成功につながる人的資本投資と捉えられていることがあると思います。 

 

一方で、こうした教育に関連した支出は格差の温床にもなり得ます。習い事にかけられる費用は世帯の経済力に大きく左右されます。習い事への支出は、家庭の経済的選択であると同時に、社会全体の未来を形づくる構造的な投資でもあります。教育機会の公平性確保のための政策が引き続き求められます」と分析しています。 

 

フジテレビ,経済部 

 

 

 
 

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